「微生物」の最近の記事

泳ぎ廻るグリーン。

一滴の水の中を泳ぎ廻ってるこれ、なーんだ?
(先日採ってきた池サンプルに、たくさん入ってました。ミドリゾウリムシじゃないよ〜)

遠目にはパンドリナかと思いましたが、拡大してみると細胞間に隙間があります。ユードリナEudorinaかヤマギシエラYamagishiellaですね。
昨年見たものは細胞数が16個でした。こちらは32個のようです。

ユードリナとヤマギシエラは姿が似ていますが、ユードリナの方は有性生殖の配偶子に雄雌の区別があります(ヤマギシエラは同型配偶)。

中に一つだけ、細胞間隔が広めの群体が。成長段階の差なのか別種なのかは不明。

泳ぐキウイフルーツ→ナスラ

池サンプルを泳ぐキウイフルーツみたいな奴を発見。どうやらナスラNassulaと思われます。大きさは150µm前後。

寄ってみると、梁器(cyrtos)と呼ばれる特徴的な口部が見えますね。体内のカラフルな色は、食べたシアノバクテリアの消化段階の違いによるものらしいです。

時々動きがカクッとしてるのは、トリコシスト発射のせいかと思います。動画最後、左側に写ってる細いのが発射されたものでしょうね。
(ナスラにはトリコシストのある奴とない奴がいるとのこと)

トラケロフィルム

こちらは恐らくトラケロフィルム Trachelophyllum。大きさは130µm弱くらい。
後端に収縮胞。体はかなり柔らかそう。

前方のドーム状に突き出した部分が細胞口ですが、やはりラクリマリアなどの近い仲間(シオカメウズムシ目)と感じが似ていますね。

シオカメウズムシといえばディディニウムなんですが、そちらはまだ見たことがありません。ぜひ一度ゾウリムシに槍を打ち込むのを目撃したいものです…

ミドリゾウリムシの遊泳

ミドリゾウリムシParamecium bursariaがたーくさん泳いでるんですが、見えますでしょうか〜?

先日の容器から数匹を薄いハイポネックス溶液(15ml容器でハイポ2〜3μL程度)に入れ照明の下に置いておいたら、かなり増えてきました。

1滴とってみると、こんな感じ。

実体顕微鏡で見る繊毛虫たちは、まるで夜空の星のようです。

レプトファリンクスっぽい

冒頭6秒ほど(暗視野)は、実体顕微鏡で見た、とある容器の底。賑わってますー。
その後(明視野)は、ここの水を少し取って、生物顕微鏡で見たもの。えと、これ誰?もしやレプトファリンクス Leptopharynx かなあ?

動画から切り出した静止画も置いときます。

レプトファリンクスっぽい

細々とミドリゾウリムシ

ひと月以上前の池サンプルで、細々とミドリゾウリムシ Paramecium bursaria が生き延びています。
(プラ容器のまま水槽脇に放置してますが、少なくとも数匹のミドリゾウリムシがいます)

前方と後方に一つずつ、計2個の収縮胞がよく見えますね。
共生藻(クロレラ)の緑が綺麗。なんと彼らは、共生クロレラを除去されても大丈夫で、再共生も可能とのこと。興味深い。

オナガさんの早産

オナガミジンコさんは割とデリケートで、観察時にストレスで卵を落としてしまうことが時々あります。体型が細身なうえ、驚くと腹部を大きく動かしてその場から離れようとするためでしょうか。

なので、最近はなるべく、中途半端な時期にお母さんをスライドグラスに載せないようにしています。

こちらは、今にも生まれそうな子を4匹背負った個体。我が家にいるオナガさんの中では子だくさんです。もうこれ以上入らなーい!って感じでお腹、じゃなかった背中満杯です。

しばらく見ていたら、1匹が産まれ出てきました!(15秒あたり)
といっても、どうやらオナガさんにありがちな事故というか、やや早産ぽい感じです(ごめんなさい)。とはいえ、子どもの方はすぐに元気よく泳ぎだしましたので、一安心です。

お母さんを疲れさせてはいけないので、生まれた子と一緒に、容器に戻っていただきました。実体顕微鏡を通して暗めの照明で肉眼で観察を続けたところ、約2時間半後に最後の子が産み落とされた模様です。

フトオケブカミジンコ赤ちゃんの寝返り

フトオケブカミジンコIlyocryptus母さんの背中には、赤ちゃんが2匹(1匹は奥側なので分かりにくいのですが)。

お母さんがお尻を持ち上げた隙に、2匹一緒にくるりん♪寝返り打ってる!なんてかわいいんだ〜〜(*´∀`*)

以下、フトオケブカミジンコを飼ってみたい方(いるのか?)への参考情報。

ミジンコ飼育用土としては、ごうぎしげるさんが勧めている花ごころ 特選有機花ごころ培養土」が鉄板だと思うのですが、フトオケブカミジンコの場合だけはお勧めできません。育たないからではなく、完全に用土に潜ってしまって、どこにいるか分からなくなるからです(^^;)

私は、小型容器の底にプラチナソイルのスーパーパウダーをばらまいて(敷き詰めず隙間を開ける)飼育しています。これだと土の粒の間にいるのがよく見えます。

巨大風船トラケリウス

まるで大きな風船のよう。大きさ約350µm。
トラケリウスの大型種だと思います。Trachelius ovumかな?
表層にたくさんの収縮胞が見えています。

先日別のトラケリウスを見た際も「Trachelius ovumでしょうか」と書いたのですが(270µmほどあった)、これはさらに大きく、雰囲気もちょっと違います。
もしかするとこちらがovumで、あちらは別種だったのかも知れません。

ハダカオビムシ?

渦鞭毛藻の仲間のようです。ハダカオビムシGymnodiniumでしょうか?
大きさは30µm弱。

どアップにしてみると(後半)、横溝に沿って鞭毛が動いているのがわかりますね。
横鞭毛は溝に沿ってリボン状に巻いたような形状になっているそうです。

参考:
渦鞭毛下門 Infraphylum Dinozoa(生きもの好きの語る自然誌)
細胞の構造(ようこそ渦鞭毛藻類の世界へ)

進行形の寄り目?(オナガさん)

こちらは、飼育中のオナガミジンコさん。
背中の子どもがだいぶ大きくなっていますが、まだ複眼が融合していない(2つに見える)ので、生まれてくるまでもう少しかかるんだろうな〜と思いながら見ていました。

ところが…

その直後に見つけた、生まれてさほど経っていなさそうな小さな個体を検鏡すると、あれー!
複眼の融合、完了してないじゃん!

複眼が一つにならないうちに生まれてくる種類のミジンコさんもいるらしいので、オナガミジンコもその一つ、ってことなのかなー?

静止画も置いときます。

オナガさんベビー

エンキオネマ・チューブ

池サンプルより、長〜く連なった珪藻を発見。

珪藻群体

粘液質の管(多糖類でできている)に入った群体で、おそらくエンキオネマ(ハラミクチビルケイソウ)属Encyonemaではないでしょうか。

その横っちょに、ミドリムシがくっついてました(^^)
珪藻単体の形はキンベラさんに似てますね(実際、以前はCymbella属に含められていたそうです)。

参考:
珪藻の生活形(珪藻の世界)
エンキオネマ属(霞ヶ浦のプロチスタ)
MWS 本日の画像(2014年2月14日の記事参照)

優雅なカタオワムシ

どうやらカタオワムシMonommataさんと思しきお方。
長〜い趾(あしゆび)に柔らかな体。
弧を描いて優雅に去っていきました。

[余談]現在mScopePalの改修作業中。次バージョンでは撮影モードやホワイトバランス値が保存できるようになる見込み(^^)

小容器のヌシ(フトオさん?バキさん?)

小容器の一つは今こんな感じ。
主は、フトオケブカミジンコIlyocryptus
ひょこひょこした動きで、泳ぎはへたっぴ。たいてい土の間でもぞもぞしてます。
(オカメさんちに居候だったはずが、気づいたらフトオさんちになってました)

しかしよく見ると…もしや主は大増殖中のバキラリアBacillariaの方?
(輝く細いものがたくさん動いてるの、見えますかー)

こちら住人のおひとり、フトオケブカミジンコさん。背中に子が。
バキラリアやらナベカムリやら、色々くっつけてる〜(ワムシさんも)

こちらも住人の皆さん。
珪藻にユレモ、緑色のはヒビミドロの仲間?
バキラリア(クサリケイソウ)がバッキバキに伸び縮みしてます。

タマミジンコの出産+脱皮

タマミジンコさん容器を覗いたら、糸状藻が絡んで前に進めなくなっている子持ちタマちゃんがいたので、藻を切ったついでに観察させてもらうことに。

美しいですね〜。子どもはだいぶ大きくなっていて、体や目を動かしています。

しばらく見ていたら、なっなんと出産(産仔)が始まりました!
(↓その瞬間よそ見していてピントが外れてます。画面見てあわわわーってなりました)

出てきた子どもたちはなんだかペンギンのようで、可愛いのなんの。

4匹のうち3匹はするっと出てきたのですが、1匹がなかなか出てきません。
片手をあげたまま育房に押し戻されるもがんばって、7分ほど遅れて生まれてきました!

…と気がつくと、今度はお母さんが脱皮してる〜〜!
今まで知りませんでしたが、タマミジンコは脱皮直前に産仔を行う*のですね。

子「うまれたよ!わーいわーい!」
母「みんな良かった!お母さんも脱皮して生まれたよ!わーいわーい!」

*参考:
タマミジンコ(Moina macrocopa Straus)の卵巣における夏卵の発達および育房中での胚発生について

カクネコワムシ

池サンプルを実体顕微鏡で観察中、ローリングしながら泳ぐ角張ったシルエットのワムシさんを発見。プレパラートに封じてみたらカクネコワムシPlatyias patulusでした。

2枚目の写真では咀嚼器(trophi)らしきものがよく見えてますね。

Platyias patulus 1
Platyias patulus 2

*ワムシの咀嚼器については以下に分かりやすい図があります。
ワムシの歯?再び(平安二丁目の窓から)

こちらはカバーガラス無しで、自由に泳いでもらった様子。
ほぼ同じ場所にとどまっている時も、ゆっくりローリングしています。

卵持ちの個体もいました。
(後半、咀嚼器の動きがよく見えます)

小容器でミジンコさん飼育

このところ、小さなアクリル容器でミジンコさん飼育を試し中。水量15ml。
(容器の注意書きには液体不可とありますが、持ち運ばないので…はい。実にいい感じです。極小アクリル水槽です)

動画は、投入から1ヶ月ほど経ったオナガミジンコさん容器。
オナガさんは肉眼鑑賞にすごく向いている気がします♪

ホームボタン陥没のiPod touchで撮影 笑

*容器が小さいので、ハイポネックスやクロレラ溶液の投入に5µLの定量小型ピペットを使ってみたら便利でした〜。いちいちマイクロピペットの容量を設定し直すのは面倒くさいですからね。
テストチップが2個付いているので、ミジンコさんのお世話だけならこれで当分事足ります。
元々の製品ページ(Junior Pipette | Accumax)を見ると広範なチップが付くように作られてるようだし、替えチップは純正じゃなくても大丈夫そう。

ディスティグマのユーグレナ運動

遊泳中のディスティグマを発見。Distigma proteusでしょうか。ピントを合わせていたらユーグレナ運動を始めました。

3分後には鞭毛を激しく震わせるようになり、その後2分ほどで鞭毛を自切。トータルで10分ほどユーグレナ運動が続きました。

原生動物学雑誌に掲載の論文『ユーグレナ運動(洲崎敏伸)』によれば

「(運動を引き起こす刺激が強い場合)…ユーグレナ運動がひきおこされるばかりでなく、鞭毛が自切されることもある。このような場合には、泳げなくなった細胞は水の底に沈むことによって有害な環境から脱出するのであろう」

との事。この動画のディスティグマも、観察時の刺激によりそのような反応を示したのでしょう。

長いシヌラ

シヌラSynuraの群体は丸いという印象があったんですが。これはずいぶん長いですね〜。
調べてみると、こういう長い群体をつくる種類もいるようです(Synura spinosaなど)。

見つけた時は全長一体になって泳いでいましたが、だんだん捻れる感じになり、やがて数個ずつの群体に別れました。

しかし当たり前ですが、それぞれの細胞はマルロモナスに良く似てますね。

参考:
シヌラ属の1種 Synura sp.
シヌラ属 Synura(原生生物情報サーバ)
Synura spinosa Korshikov 1929 (plingfactory.de)
Synurales (Penard Labs)

オナガさんの突起(と美しい瞳)

サンプル採取に行けていないので、しつこく家のオナガさんに相手をしてもらいます。

ニッポンオナガミジンコは第2触角基部の突起に縦の芯があるように見えると教えていただいた(『日本産ミジンコ図鑑』の図もそのようになっている)ので、激寄りしてみました。

おお、なんと美しく大きな瞳。
そして…突起にありますね〜縦の芯!
(見せてくれてありがとう)

動画から切り出した静止画。矢印の先にあるのが問題の突起。

第2触角基部の突起

ということで、この子はニッポンオナガミジンコで間違いなさそうです。

ニッポンオナガミジンコ全身

キラキラ☆オナガミジンコ

実体顕微鏡で見るオナガミジンコさんは、いつも体のどこかがキラキラしてます。とにかく美しいミジンコです。
しかし細身で臆病ですばしっこいので、撮影は難儀します…

いつも、ワキの下のあたりに点滅ライトがついてるみたいにチカチカして見えるんですよね〜(動画前半)。
また、透明度が高いので、逆光気味で見るとガラス細工のよう(後半)。

こちら↓は土の上でリラックス中のオナガさん(運良く!寄り寄りできました)。
透明な体なのでやや見えづらいですが、左側が頭です。
第2触覚の付け根の下辺りで、左右の筋が交互に動いています。これが、あのキラキラを生み出しているのですね!
興味深いです〜。

最初に飼育を始めた個体は子を残さず亡くなってしまいましたが、その後採ってきたサンプルに10匹近いオナガさんが入っていました。毎日クロレラを与えて、殖やすことができました。
(実体顕微鏡Zeiss Stemi 305で撮影)

オナガミジンコ

オナガミジンコのようですね。Diaphanosoma nipponica(ニッポンオナガミジンコ)でしょうか。
シダ科のミジンコさんはこれが初見(^^)

透明で繊細なガラス細工のような印象。
夏に出現することが多いみたいですね。

オナガミジンコ 1
オナガミジンコ 2

こちら動画。

カンパネラの繊毛列

カンパネラの開口部の繊毛列は3列以上とか4列以上とか言われてますが、実際に何列あるのかは、見ていても結構分かりづらいんですよね。

ちょっと首を引っ込めて再度開く時が、比較的見えやすいかも?ということでクローズアップしてみました。最後はスロー(50%)にしてみたので、みんなで数えてみましょう〜。

…どうやらこのひとの繊毛列は、5列あるのかな〜?

フトオケブカミジンコ

フトオケブカミジンコIlyocryptusと思われます。大きさ0.6mm弱。
以前ポストしたケブカミジンコとは別の属です。ちなみに、ケブカミジンコ科からフトオケブカミジンコ科が分離されたため、属もそちらに移動しています。

泥や水草の間に潜って暮らしているので、体に色々くっついています。
とんがり頭に長い第1触角、特徴のある顔ですね。
殻には、脱皮跡が年輪のような線として残ります(動画16秒あたりからよく見えます)。また縁には剛毛が生えています。

尾爪と剛毛のクローズアップ。

フトオケブカミジンコ 尾爪
フトオケブカミジンコ 剛毛

メトプス

お、メノイディウムがいるな〜…とか思いつつ撮影していたところ、突然メトプスMetopusが視界に飛び込んできました!
初めて見るこのカタチ!ねじれてます!
嫌気的環境を好むとのこと。

動画のポスターにメトプスの姿がありませんので、切り出した静止画を1枚貼っておきます。

Notholca 1

オオトゲワムシ

このトゲトゲさん、オオトゲワムシMacrochaetusと思われます。
最初見た時、体型がバズ・ライトイヤーぽいな〜と思いました(^^)
で、カッコ良く飛び立ったと思ったら、デトリタスやシヌラに頭をごっつんこ。
よーく見ると困ったちゃん顔かも?

そして、同じサンプルにいた別の個体。
こっちは透明ですね。若いのかな?

オオトゲワムシ1
オオトゲワムシ2
オオトゲワムシ3

コロディクティオン

恐らくコロディクティオンCollodictyonではないかと思います。
所属不明の真核生物とされています。
(以前は色素を失った藻類と考えられていたそうですが、近年の分類ではまったく別の原始的な系統に属するとされているらしい)

やや見づらいですが、4本の鞭毛を活発に動かして泳いでいますね。

下は、動画から切り出した画像をトーン補正したもの。
回転している時は、こんな風に4本の鞭毛(矢印)を大きく広げるようにして泳いでいます。

コロディクティオン 鞭毛

シュードマイクロソラックス

こちらは恐らく、Pseudomicrothorax
『淡水微生物図鑑』ではシュードマイクロソラックスという表記になっています。
(でも「ミクロトラクス目」なんですよね。なんで読み方ちゃうのん…)
大きさ約85µm。綺麗な緑色ですね〜。
ユレモを専門に食べるらしいです。

下は動画から切り出した画像。
矢印のところが口です(ひょっとこっぽい)。

シュードマイクロソラックスの口

ヒスチオバランチウム

こちらは、ヒスチオバランチウムHistiobalantiumの模様。

全体に、短い繊毛が密に、長い繊毛がまばらに生えています。
これ既視感…そうだ、付けまつ毛に似ている(^^)
細胞中心に大きな口が開いており、プレウロネマに似た繊毛列の膜があります。
動画後半は、前半と同じ細胞を別角度からみたところ。

下の画像は、動画から切り出しトーン補正したもの。
長短2種類の繊毛があるのが分かります。

histiobalantium

子負いタマちゃん

2匹の子を背負った、タマミジンコさん。
子どもはだいぶ成長している様子。

子どもたちの頭の側で、お母さんの心臓が動いています。

子どもを拡大して見ると、目をたえず動かしていますね〜。
そして時折、体をもぞもぞ。

(10日ほど前に撮影したもの。その後、無事に生まれたかな〜?)

フロントニア

久々の池サンプルに、長卵型の繊毛虫が複数いました。
大きさは200µm弱。
フロントニアFrontoniaのようです。

前方に縦長の口、中央に収縮胞が一つ。
収縮胞から放射状に伸びた水管や、中央に排水孔も見えます。

表層には、トリコシストと呼ばれる紡錘型の射出装置がびっしり(動画後半)。
刺激を受けると、中身が槍のように発射されます(防御のためと言われる)。

最後に引っかき傷のようなのが写ってますが、これは刺激によるトリコシストの発射痕でしょう。

で、近くにいた細胞をいくつか見たのですが、姿がそっくりなのに、収縮胞の数が異なるものがいました。
1個、2個、5個、そして6個。

↓ここにいた3細胞のうち、2つは収縮胞が1個でしたが、もう1つは収縮胞が5つありました(動画後半)。
これは、同じ種での変異なのか、それとも別種あるいは別属なのか、よくわかりません。
(『淡水微生物図鑑』を見る限りでは、フロントニアの収縮胞は1〜2個のよう)

↓そしてこちらは、6つの収縮胞が見える細胞。
ガラスに擦れた刺激で、トリコシストの発射が起きている様子がはっきり見えます。
(動画前後半とも同じ細胞です)

恥ずかしがり屋のマルサヤワムシ

マルサヤワムシ属の一種のようです。Floscularia ringensでしょうか。
丸い粒を丁寧に積み上げた鞘に隠れていて、すぐに引っ込んでしまいます。
なんとか、控えめに回しているところを撮らせてもらいました(このあと機嫌を損ねたのか、鞘から出てこなくなってしまった)。

ロクソデス

恐らくロクソデス属Loxodesの一種。いや〜気持ちよさそうに泳いでますねえ。
(舞う木の葉?厚みがあるから枝豆のさや?)

ロクソデスの背中側には、ミューラー嚢(Müller vesicles)と呼ばれる小胞が並んでいるのですが、動いていると分かりにくいですね。

動画から切り出した画像を見ると、一応それっぽいもの(矢印)があるようです。
<br />
ロクソデス ミューラー嚢(矢印)

参考:以下のページに鮮明なミューラー嚢の写真があります。
Loxodes magnus Stokes, 1887 (plingfactory.de)

『淡水微生物図鑑』には「ミューラー嚢には顆粒が含まれるが、その機能はわかっていない」と書かれているのですが、最近の研究ではロクソデスのミューラー嚢は重力センサーの機能を持っているとされているようですね。
Loxodidae (Wikipedia)
The Structure and Function of Müller Vesicles in Loxodid Ciliates (Wiley Online Library)

シュッとしたネズミワムシ

実体顕微鏡で池サンプルを見ていたら、グリーンのお腹とキラキラする尾部が綺麗なワムシがいたので、生物顕微鏡で見てみました。

ネズミワムシTrichocercaの1種だと思いますが、よく見るタイプのとちょっと形が違って、シュッとした流線型で長いツノがあります。
Trichocerca longisetaかなあという気がします。

ミニ顕微鏡で見るオカメさん

これは、1,000円ほどで買えるちっちゃ〜い顕微鏡で撮影したオカメミジンコさん。
意外とちゃんと見えるんですよね〜。
高い顕微鏡は買えないけどミジンコ見たいという方は、このへんから入ってみては(^^)

撮影に使ったのはレイメイ藤井 顕微鏡 ハンディ petit 20倍という商品です。
(Amazonでは現在¥1,037ですね)
4x4x2.5cmくらいの大きさです。ちっさ〜。

petit 20

オカメさんの動画は、平らなところに黒い紙を置き、その上にプレパラート(カバーグラスなし)と顕微鏡を置いて、ズレないようセロテープで仮止めしてからiPod touchを手持ちであてて撮影しています。

撮影時は、内臓LEDでなく外から別の照明を使う方が綺麗かも。
あと、iOSの場合、mScopePalならマニュアルフォーカスがありますから、標準のカメラアプリよりピントが合わせやすいですよ〜(宣伝宣伝。無料だけど…)

この顕微鏡には上位機種のZOOM版(60倍〜120倍)もありますが、20倍の方が広い視野でターゲットを探せますので、使いやすいと思います。

カンパネラの群体

池サンプルの容器でカンパネラCampanellaが複数の群体を作っていました。

その一つを実体顕微鏡Zeiss Stemi 305で撮影。
直径が2mm以上あり、肉眼で見える大きさです。
きれいなドーム型になってますね〜。

カンパネラはツリガネムシの仲間ですが、柄が収縮しないので、びっくりしても頭が少し縮むだけです。

そしてこちら↓は、別の群体を生物顕微鏡Nikon YS100で撮影したもの。
動画前半は、ドーム型を壊さないようカバーガラス無しで撮っています(真ん中右寄りにワムシが一匹紛れ込んでますね)。
後半は、細胞が見やすいようカバーガラスをかけています。

『淡水微生物図鑑』によると、カンパネラの開口部の繊毛列は3列またはそれ以上とのこと。
この動画でも3列あるように見えますね。

縮むスピロストマム

スピロストマムSpirostomumもびっくりすると縮むんですねー!
(冒頭から7秒と13秒あたりで縮んでます)

このひとの大きさは500µm前後。
細胞口が中央付近にあり、数珠状の大核が見えるので、Spirostomum intermediumかもしれません。
5月に見たスピロストマムは細胞口の位置が前方1/4付近だったので、別種と思います)


吸血鬼の犯行現場

ついに、吸血鬼バンピレラVampyrellaの犯行現場を押さえました(^^)v
色がちょっと薄くなっていたので、空腹なのか?と思ったらビンゴでした。

吸い終わるとそそくさと現場を離れるあたりがまた… 笑

通常の速度だと完食まで6分以上かかるので、20倍速でどうぞ〜

*最近、時によりサーバーが重いことがあるようですm(__)m その場合は時間をおいてご覧になってみてください〜

メノイディウム

メノイディウムMenoidium。いやあこれ、見てみたかったやつです。

これも葉緑体を持たないユーグレナ(ミドリムシ)藻の仲間。
三日月形の細胞内にパラミロン粒がたくさん見えています。

撮影条件が良くなく画質は今ひとつですが、ご容赦を。

メノイディウム 1
メノイディウム 2

こちら動画。

放散虫試写 46-49

放散虫の美しい形を撮ってみた 46-49

放散虫46
放散虫47
放散虫48

そして

放散虫49

これにて、手元のMWS放散虫スライドの全放散虫を一巡。
(2巡目やろうかな…)

*お知らせ:MWS奥修さんの著書『珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界(月刊たくさんのふしぎ2019年6月号)』は在庫切れが迫っているそうです。
内容の素晴らしさは、あちこちで評判になっている通りです。
写真の美しさに、どきどきします。そして、うまく言えないのですが、この本には生に対する信頼感のようなものが溢れている感じがします。 小さな珪藻、奥さんご自身の生き方、そしてこの本を読む子どもたちへ、力強いYes!のメッセージが贈られているように感じられます。
これこそ真の意味で「夢のある本」だと思います。
気になっている方、今すぐ購入をお勧めします(^^)

ラブディオフリス?&アメーバたち

ガラス細工みたいで綺麗。ラブディオフリスRabdiophrysかな…
(でもヌクレアリアNucleariaにも似てるのいるな…)

近くにいた面々を見ると、
ラブディオフリス?それともヌクレアリア?あっ左上はバンピレラ?って感じで。
アメーバ、特に「太陽虫」と名が付く仲間は似ている姿のものが多くて、もう訳がわかりません。

アメーバたち

でも宝石箱のようですね(^^)

参考:
Rabdiophrys(原生生物情報サーバ)
Nuclearia delicatula(arcella.nl)

ホマロズーン

古いサンプルで、前端の細胞口に毒胞を持つ繊毛虫、ホマロズーンHomalozoonが発生していました。
大きなものは500µmを超えます。

2匹で泳いでいると、迫力がありますね。

そしてこちらは別の日の動画ですが、ホマロズーンがアメーバにかぶりついているところ。
もう食事は中盤に差し掛かっているらしく、だいぶお腹が膨れています。

オカメ母さんのお掃除

卵を持ったオカメミジンコさんを観察中、ちょっと面白い仕草を目撃。

オカメさんがこちらを向いた時のこと。いつも動かしている胸肢を止め、殻を閉じて、20秒ほど内側から殻を拭くような仕草をした後、尾爪でゴミを掻き出すようにして殻を開き、通常運転に戻ったのでした。

これを見て思い出したのは、以前ごうぎしげるさんが撮影された『ダフニアが尾爪を使って胸脚を掃除しているように見える動画』(YouTube版)。
動作は微妙に違いますが、ミジンコのセルフクリーニングかも?という共通点があり、大変興味深く思いました。

*私には胸脚で殻拭き+尾爪で胸脚掃除&ゴミ出しの合わせ技に見えました(^^)
何れにしても綺麗好きさんのようです。

たこやき君

時々見かけるこのひと。
ハルテリアHalteriaそっくりですが、あの直線的な棘毛が見当たりません。
親しみを込めて、たこやき君と呼んでおります(^^)

推測ですが、たこやき君は年寄りのハルテリアなのではないかと…
特有の高速遊泳がなく、ちょっとヨタヨタしているのですよね〜

メタキネタ

こちらは恐らくメタキネタMetacineta
透明な殻を持つ吸管虫の仲間です。
殻の隙間からかなり長い触手を伸ばしていますね(1枚目の画像では、左端まで伸びた触手がカールして上を向いています)。

メタキネタ 1
メタキネタ 2
メタキネタ 3
メタキネタ 4

吸管虫は触手で他の繊毛虫を捕食する繊毛虫の一群なのですが、最初は繊毛があるものの、成長すると繊毛がなくなり触手が発達するのだそう。

参考:
Metacineta mystacina(原生生物情報サーバ)
吸管虫亜綱 Suctoria(原生生物情報サーバ)

吸血鬼バンピレラ

これは、プレパラートの端っこをせっせと移動中のバンピレラVampyrella
緑藻に穴をあけ、中身を食べるアメーバです。

名前は吸血鬼vampireに因んだもの。
食後、緑→赤くなり、空腹になると透明になるという…笑

いち容器で増殖中なのですが、残念ながらまだ吸血真っ最中の現行犯を押さえられていません。
【追記】→犯行現場を押さえました

参考:Microscopic vampire amoebas are swarming everywhere
(BBCのバンピレラ特集。トーンがちょっぴりホラー風)

アオミドロのバッテン 2

最近まで「アオミドロのバッテン」は、別の緑藻か何かが表面に付いてるのか?と思っていたのですが、

よーく見たら、バッテンは内部にあるようです。
表面からピントを向こう側へずらしていくと、リボンの向こうにバッテンが現れ、次いで核が見えてきます。

…ということは、これは貯蔵物質か何かかな?

【追記】@spirogyrajpさんより「これは炭酸カルシウムの結晶とされています。機能などはわかっておりませんが…」とのコメントをいただきました。ありがとうございます。

ユーグリファ(中身あり)

ユーグリファ(ウロコカムリEuglyphaグロミアに近い仲間のアメーバ。
殻だけが落ちていることが多いのですが、これはちゃんと中身入り。動いてます。
(棘の上にゴミが引っかかってますね)

前半は通常の速度で、後半は4倍速。
糸状仮足が透明で見えづらいですが、倍速の箇所では多少分かりやすいと思います(Twitter上ではツラいかも)。

柄付きカビヒゲムシ

これは、柄に付いている状態のカビヒゲムシAnthophysaの群体。
柄から離れて泳いでいるカビヒゲムシもよく見かけます)

鞭毛は長短2本。黄金色藻の仲間ですが葉緑体はなく、細菌などを捕食します。
柄が黄色くなっているのは、鉄などの沈着による着色らしい(元々は無色)。

参考:アントフィサ属(霞ヶ浦のプロチスタ)

アニソネマ

アニソネマAnisonema
鞭毛1本を前へピコピコ、もう1本を後ろへ引きずり、時々方向転換。

17秒〜、何かに触れて驚いて後ずさり。
あーびっくりした〜〜。。。ようやく30秒あたりで気を取り直したものの、アレ?
驚きすぎて、後ろの鞭毛が短くなってます(切り離したっぽい)。

このひともミドリムシのお仲間なんですが、どうやら体は硬そうですね。

ワムシさんとコレプスさん

ころっころのネズミワムシさんのところに、共生藻を持ったコレプスさんがすいっとやってきて、いっしょになかよく餌探し〜

…と思ったら

わむたんのお尻に押し出されたコレプスさん、元来た道をバックでさよなら〜〜
(なんかじわる)

つんつんくる〜り レンバディオン

話が出たのでレンバディオンLembadionの優雅な泳ぎをどうぞ〜
(つんつんくる〜り)

このひとの細胞長は125µm前後といったところ。Lembadion bullinumかな。
(もしもあのトラケリウスのお腹の中身がレンバディオンだとすれば、大きさ的にLembadion lucensあたりの小型種かも)

トラケリウス

こちらは、トラケリウスTracheliusと思われます。
ディレプタスに近い仲間の繊毛虫です。象の鼻みたいな突起が特徴。
1枚目の画像で肩口にろうと状に見えているのが口だと思います。

よく見ると、お腹の中にレンバディオンのようなものが入っているように見えますね〜

トラケリウス 1
トラケリウス 2
トラケリウス 3
トラケリウス 4

ヒドロセラたくさん

いつもの池では珪藻ヒドロセラHydroseraは珍しくないようで、観察中にしばしば見かけます。
(季節にもよるのかな?最近特によく見る気がする)

星形にみえるのが殻面(正面、お弁当箱で言うと蓋)。横から見ると四角く見えます。

ヒドロセラだらけ

管の中 2

リボン(葉緑体)がほどけかかったアオミドロ。
そこに、管の中で嬉しそうにしていたひとたちを発見。
もしかして彼らが管をきれいにしているのかなあと思っていたのですが、やっぱりそうだったみたいです。
葉緑体をほおばって、皆さん緑色になっています(丸呑みして変形しているひとも)。

ユードリナ(or ヤマギシエラ)

こちらはユードリナEudorina(タマヒゲマワリ)。
パンドリナと違って、群体内の細胞はお互いに離れています。
いつもの池ではなく水田で採取。

…と書いておいて何ですが、
実はユードリナ属によく似たヤマギシエラ属Yamagishiellaというのがあり、見た目での区別は難しいそう。
参考:タマヒゲマワリ(ユードリナ)属の1種 Eudorina sp.(生きもの好きの語る自然誌)

共に有性生殖を行いますが、ヤマギシエラは同型配偶、ユードリナは異型配偶とのこと。
ここが雌雄起源の分水嶺という感じでしょうか。
参考:最初のオスとメスを生み出した性染色体領域を全ゲノム解読から解明(東大理学部)