「緑藻」の最近の記事

まんまる緑藻 エレモスフェラ

水田サンプルで見つけた、ボールみたいなまんまる緑藻(こんなところに球が!って感じ)。
恐らくエレモスフェラ Eremosphaera と思われます。
円盤状の葉緑体が多数あり、それぞれに1個ずつピレノイドがあります。

同一の細胞(大きさ100µm弱)を、ピント位置違いで3枚どうぞ〜

Eremosphaera 1
Eremosphaera 2
Eremosphaera 3

泳ぎ廻るグリーン。

一滴の水の中を泳ぎ廻ってるこれ、なーんだ?
(先日採ってきた池サンプルに、たくさん入ってました。ミドリゾウリムシじゃないよ〜)

遠目にはパンドリナかと思いましたが、拡大してみると細胞間に隙間があります。ユードリナEudorinaかヤマギシエラYamagishiellaですね。
昨年見たものは細胞数が16個でした。こちらは32個のようです。

ユードリナとヤマギシエラは姿が似ていますが、ユードリナの方は有性生殖の配偶子に雄雌の区別があります(ヤマギシエラは同型配偶)。

中に一つだけ、細胞間隔が広めの群体が。成長段階の差なのか別種なのかは不明。

アオミドロのバッテン 2

最近まで「アオミドロのバッテン」は、別の緑藻か何かが表面に付いてるのか?と思っていたのですが、

よーく見たら、バッテンは内部にあるようです。
表面からピントを向こう側へずらしていくと、リボンの向こうにバッテンが現れ、次いで核が見えてきます。

…ということは、これは貯蔵物質か何かかな?

【追記】@spirogyrajpさんより「これは炭酸カルシウムの結晶とされています。機能などはわかっておりませんが…」とのコメントをいただきました。ありがとうございます。

管の中 2

リボン(葉緑体)がほどけかかったアオミドロ。
そこに、管の中で嬉しそうにしていたひとたちを発見。
もしかして彼らが管をきれいにしているのかなあと思っていたのですが、やっぱりそうだったみたいです。
葉緑体をほおばって、皆さん緑色になっています(丸呑みして変形しているひとも)。

ユードリナ(or ヤマギシエラ)

こちらはユードリナEudorina(タマヒゲマワリ)。
パンドリナと違って、群体内の細胞はお互いに離れています。
いつもの池ではなく水田で採取。

…と書いておいて何ですが、
実はユードリナ属によく似たヤマギシエラ属Yamagishiellaというのがあり、見た目での区別は難しいそう。
参考:タマヒゲマワリ(ユードリナ)属の1種 Eudorina sp.(生きもの好きの語る自然誌)

共に有性生殖を行いますが、ヤマギシエラは同型配偶、ユードリナは異型配偶とのこと。
ここが雌雄起源の分水嶺という感じでしょうか。
参考:最初のオスとメスを生み出した性染色体領域を全ゲノム解読から解明(東大理学部)

アオミドロの接合子

アオミドロの接合子(楕円形の卵みたいなやつ)がたくさんできているのを発見〜
アオミドロは、有性生殖(接合)して接合子(ミジンコさんで言うと耐久卵)を作るのですね。

アオミドロ接合子 1

画像2枚目と3枚目、2本のアオミドロが接合管で繋がっている様子が分かります。

アオミドロ接合子 2
アオミドロ接合子 3

パンドリナがたくさん

お〜、パンドリナPandorina(カタマリヒゲマワリ、クワノミモ)がたくさん!
これ、できたばかりの娘群体っぽいですね。
見ていたらふるふると動き出して、やがて泳ぎ去っていきました(^^)

パンドリナもゴニウムさんの近縁で、ボルボックス目に属する仲間です。
ボルボックスの仲間は多細胞化への進化や雌雄の起源に関する研究でモデル生物として取り上げられていて、なかなか興味深いです。
参考:ボルボックスで探る多細胞生物への進化 (RIKEN NEWS No. 310)

あらまあゴニウムさん!

10月末に採取した池サンプル(しばらく放置していた)を久々に覗いてびっくり。
ゴニウムがたくさん…(え、いたんだ…知らなかったよー)。
なんと、いくつかの群体が娘群体をつくっていました。

娘群体1 娘群体2
娘群体3 娘群体4

その後、径30μm前後〜の小さな群体がたくさん泳ぎだし、あっちもこっちもゴニウム状態に。
プレパラートに厚めに水をマウントしたら、はみ出た部分にゴニウムが大集合してしまった 笑。

小さなゴニウムをよーく観察してみると、いくつかの群体では外側の細胞の先に丸い輪っか?のついた紐のようなものがついており、しばらく見ていると、なぜかプチっと切り離されるのでありました。
これ、なんでしょうね?
娘群体形成の時に使われたもの、とか?

↓順に赤い矢印が出ますので、その先の細胞に注目してご覧ください

以下のPDFによると「クラミドモナスは刺激によって自分で鞭毛を切り離すことがあり、1時間ほどで再生する」そうなので、これらのゴニウムでもそのようなことが起きていて、また普通に2本の鞭毛が生えてくるのかもしれません。
鞭毛・繊毛の運動・構築機構の研究 - 県立広島大学

ゴニウム(細胞数8)

以前のサンプルを溜めてある容器から、細胞数が8のゴニウムGonium(ヒラタヒゲマワリ)を発見!
ゴニウムは通常、細胞数8または16で群体を形成します(前回のは16個でした)。
8個の場合のフォーメーションは何種類かあるみたいですね。

ところで、ゴニウムがどう殖えるかって気になりません?
私は、クンショウモの殖え方を知ってから、群体をつくる藻類がどう殖えるのか気になってしまいます…
興味のある方は、次のページへどーぞ(^^)
ゴニウム・ペクトラーレ Gonium pectorale

【追記】ちなみに、上記ページで説明されているのは有性生殖時の挙動について。単純に細胞分裂による娘群体の形成も行います。
参考:ゴニウム属(霞ヶ浦のプロチスタ)

サラダバー。

サラダバー(緑藻類)に集うツボワムシやコレプスさんたち。
*皆様もおせちの食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください(^^)


ヒラタヒゲマワリ(ゴニウム)

整然とフォーメーション組んだ奴がいきなり泳ぎ出すと、ビックリしますねー。
調べてみたら、ヒラタヒゲマワリGoniumのようです。
鞭毛は全部は見えないけど、2本ずつ出ている模様。

ヒゲマワリといえばボルボックスですよねえ…ぜひ一度見てみたいもんです(レア度高し…)

池の住人たち

池にいた、イカダモ、ミドリゾウリムシ、タルガタゾウリムシ。

イカダモ
ミドリゾウリムシ
タルガタゾウリムシ

ヒドロセラ(Hydrosera)。
和名は、カサネサンカクヅツケイソウ(長い)

ヒドロセラ(表面にピント)
ヒドロセラ(内部にピント)

サヤミドロ遊走子 別バージョン

サヤミドロ(Oedogonium)の遊走子動画、先日のは鞭毛が見えにくかったので別バージョンを。
鞘からむにゅ〜っと出てきた後、鞭毛がメラメラ〜〜っと見えます(Twitterだと厳しいかもだけど)
しかしこれ、初めて見ると度肝抜かれますね。ほんまに植物かー!って感じで。

糸状藻

2〜3mmくらいの糸状藻がびっしり生えたジャワモス。
なんちゃらミドロってやつかな〜と思うけど、何だろうね

藻まみれモス 糸状藻

↓この時泳ぎ回ってた緑の球は、どうもこの糸状藻の遊走子って奴のような気がする…
https://twitter.com/StudioPhiz/status/1031886318756712451

わーおこれ、私が見た奴にそっくり。ということは糸状藻はサヤミドロ(Oedogonium)属か…
http://www.micrographia.com/specbiol/alg/filamen/fila0200/oedrep05.htm

という訳で、水槽Bで発生中の糸状藻はどうやらサヤミドロ(Oedogonium)属のよう。
その遊走子と思われるものの動画です。

そしてこちらは、遊走子が他のものにくっついて動きを止めたと思われる瞬間。
(こんなことが起こってるんじゃ増える訳だわー)

(アクアリスト的には糸状藻って発生して欲しくないものだけど、観察すると結構楽しいね)

[8/23追記]@sgougiさんより「Oedogonium cardiacum かなぁ」と教えていただきました。ありがとうございます。