「太陽虫・アメーバなど」の最近の記事

吸血鬼の犯行現場

ついに、吸血鬼バンピレラVampyrellaの犯行現場を押さえました(^^)v
色がちょっと薄くなっていたので、空腹なのか?と思ったらビンゴでした。

吸い終わるとそそくさと現場を離れるあたりがまた… 笑

通常の速度だと完食まで6分以上かかるので、20倍速でどうぞ〜

*最近、時によりサーバーが重いことがあるようですm(__)m その場合は時間をおいてご覧になってみてください〜

ラブディオフリス?&アメーバたち

ガラス細工みたいで綺麗。ラブディオフリスRabdiophrysかな…
(でもヌクレアリアNucleariaにも似てるのいるな…)

近くにいた面々を見ると、
ラブディオフリス?それともヌクレアリア?あっ左上はバンピレラ?って感じで。
アメーバ、特に「太陽虫」と名が付く仲間は似ている姿のものが多くて、もう訳がわかりません。

アメーバたち

でも宝石箱のようですね(^^)

参考:
Rabdiophrys(原生生物情報サーバ)
Nuclearia delicatula(arcella.nl)

吸血鬼バンピレラ

これは、プレパラートの端っこをせっせと移動中のバンピレラVampyrella
緑藻に穴をあけ、中身を食べるアメーバです。

名前は吸血鬼vampireに因んだもの。
食後、緑→赤くなり、空腹になると透明になるという…笑

いち容器で増殖中なのですが、残念ながらまだ吸血真っ最中の現行犯を押さえられていません。
【追記】→犯行現場を押さえました

参考:Microscopic vampire amoebas are swarming everywhere
(BBCのバンピレラ特集。トーンがちょっぴりホラー風)

ユーグリファ(中身あり)

ユーグリファ(ウロコカムリEuglyphaグロミアに近い仲間のアメーバ。
殻だけが落ちていることが多いのですが、これはちゃんと中身入り。動いてます。
(棘の上にゴミが引っかかってますね)

前半は通常の速度で、後半は4倍速。
糸状仮足が透明で見えづらいですが、倍速の箇所では多少分かりやすいと思います(Twitter上ではツラいかも)。

ビコソエカ→食べられちゃった!

冒頭、まるで防波堤から竿を出している釣り人の列みたい。
多分、ビコソエカBicosoecaじゃないかな(12月の正体不明さんもそうかも)。
後鞭毛で殻に付き、長い鞭毛を伸ばして細菌などを食べるそう。
びっくりすると、前鞭毛をクルクル巻いて引っ込めます。

しばらく見ていたら、なんと衝撃の結末。
ワムシがやって来て、大多数のひとが食べられてしまいました!うわぁ〜〜
ということで動画どうぞー

リバース・ナベカムリ

有殻アメーバのナベカムリArcellaって、殻はしょっちゅう見かけますが、動いてる奴は意外と見ませんねー。
この時は珍しく動いていて、なんとひっくり返りました。
(横から見るとレンズみたいな形をしてるのが分かります)
動きがゆっくりなので、8倍速でどうぞ〜

ディプロフリス(SFちっく

ディプロフリスDiplophrys
見るたびに、SFっぽい姿だわ〜と思ってしまいます。
細胞内の大きな油滴が目立ちます。両脇から糸状仮足が出ていますが、Twitter上の再生ではちょっと見えにくいかも。

このひとは分類上どういう位置にあるかと言いますと、今のところ「不等毛類以外のストラメノパイル」に入っています。「菌類のように吸収栄養で生きている、アメーバに近い生物」という感じのようですね。

時に集団も作るそうで、私も4つのディプロフリスらしきものがまとまっているのを見たことがありますが、以下のページにある群体の写真は凄いです。
Diplophrys archeri Barker, 1868

溶けてる〜〜ケルコモナス

鞭毛+体の後半がアメーバ状って、いったい誰かと思ったら、どうやらケルコモナスCercomonasらしい。
鞭毛は2本あり、1本は後ろに引きずります。細菌などを食べるそうですが、動画の最後に左下から現れる子はお腹に珪藻が入っているように見えますね。

こちらのお方(2枚とも同じひとです)は、特に溶け方が著しく、後ろがズルズルになっちゃってます。

ずるずると… 引きずってます…

生物の分類(feat. ポーリネラ

微生物を観察していると、動物とも植物ともつかない面白い奴がいっぱい居て、ああ自然は人の思考に都合よくできちゃいないんだなというのが実感として分かって、とても面白い。
(画像は有殻アメーバのポーリネラ)

ポーリネラ

実際、従来教えられてきた五界説(動物と植物を分ける二界説から発展したもの)は生物の分類としては既に過去のものになっていて、『淡水微生物図鑑』も『プランクトンハンドブック淡水編』も3ドメイン説以降の新しい分類に基づいて記述されている。

微生物観察にハマるまで新しい生物分類については知識がなかったが、今の状況(知見が大きく変化しつつある)はなかなかに面白い気がする。

勉強し始めたばかりで分からないことだらけだが、最近読んでいるサイト。
生きもの好きの語る自然誌

生物の分類については、ブルーバックスから出ている『巨大ウイルスと第4のドメイン』の第2章も分かりやすい。

バールカンピア

一瞬、繊毛虫のご臨終シーン(体液が出てしまう)かと思ったら、そういう動きのアメーバでした。
調べてみたら、バールカンピアVahlkampfiaらしい。
ウロイド(後端部)の形状はギザギザしてます(『淡水微生物図鑑』に記されている「長い糸状のウロイド」とはちょっと違いますね)。

(最後のところ「えっコレプス捕食すんの」と思ってしまいましたが、そういう訳ではなかったようです 笑)