水田サンプルで見つけた、ボールみたいなまんまる緑藻(こんなところに球が!って感じ)。
恐らくエレモスフェラ Eremosphaera と思われます。
円盤状の葉緑体が多数あり、それぞれに1個ずつピレノイドがあります。
同一の細胞(大きさ100µm弱)を、ピント位置違いで3枚どうぞ〜
水田サンプルで見つけた、ボールみたいなまんまる緑藻(こんなところに球が!って感じ)。
恐らくエレモスフェラ Eremosphaera と思われます。
円盤状の葉緑体が多数あり、それぞれに1個ずつピレノイドがあります。
同一の細胞(大きさ100µm弱)を、ピント位置違いで3枚どうぞ〜
ミクラステリアス Micrasterias 2種。水田にて採取。
(1枚目の画像は、2枚の写真を深度合成したもの)
ユードリナEudorinaかヤマギシエラYamagishiellaか分かりません(2020-03-28の投稿と同じひとたち)が、前ピン気味で収縮胞の動きに注目してみました。
10倍速でどうぞ〜
収縮胞は各細胞に2個ずつのようですね。
一滴の水の中を泳ぎ廻ってるこれ、なーんだ?
(先日採ってきた池サンプルに、たくさん入ってました。ミドリゾウリムシじゃないよ〜)
遠目にはパンドリナかと思いましたが、拡大してみると細胞間に隙間があります。ユードリナEudorinaかヤマギシエラYamagishiellaですね。
*昨年見たものは細胞数が16個でした。こちらは32個のようです。
ユードリナとヤマギシエラは姿が似ていますが、ユードリナの方は有性生殖の配偶子に雄雌の区別があります(ヤマギシエラは同型配偶)。
中に一つだけ、細胞間隔が広めの群体が。成長段階の差なのか別種なのかは不明。
最近まで「アオミドロのバッテン」は、別の緑藻か何かが表面に付いてるのか?と思っていたのですが、
よーく見たら、バッテンは内部にあるようです。
表面からピントを向こう側へずらしていくと、リボンの向こうにバッテンが現れ、次いで核が見えてきます。
…ということは、これは貯蔵物質か何かかな?
【追記】@spirogyrajpさんより「これは炭酸カルシウムの結晶とされています。機能などはわかっておりませんが…」とのコメントをいただきました。ありがとうございます。
リボン(葉緑体)がほどけかかったアオミドロ。
そこに、管の中で嬉しそうにしていたひとたちを発見。
もしかして彼らが管をきれいにしているのかなあと思っていたのですが、やっぱりそうだったみたいです。
葉緑体をほおばって、皆さん緑色になっています(丸呑みして変形しているひとも)。
こちらはユードリナEudorina(タマヒゲマワリ)。
パンドリナと違って、群体内の細胞はお互いに離れています。
いつもの池ではなく水田で採取。
…と書いておいて何ですが、
実はユードリナ属によく似たヤマギシエラ属Yamagishiellaというのがあり、見た目での区別は難しいそう。
参考:タマヒゲマワリ(ユードリナ)属の1種 Eudorina sp.(生きもの好きの語る自然誌)
共に有性生殖を行いますが、ヤマギシエラは同型配偶、ユードリナは異型配偶とのこと。
ここが雌雄起源の分水嶺という感じでしょうか。
参考:最初のオスとメスを生み出した性染色体領域を全ゲノム解読から解明(東大理学部)
これ、時々目にする光景。
藻類か何かの管に、嬉しそうに集まってる皆さん。
拡大してみると、鞭毛が2本あるように見えますね。ポリトマとかでしょうか?
このハルテリア、何してるんでしょ。ゴニウムさんと鬼ごっこ?
(…あおり運転ではないですよね?)
飽きたのかハルテリアが去って「う、憑き物落ちた?あー清々した〜」って感じになるゴニウムさん 笑。
アオミドロの接合子(楕円形の卵みたいなやつ)がたくさんできているのを発見〜
アオミドロは、有性生殖(接合)して接合子(ミジンコさんで言うと耐久卵)を作るのですね。
画像2枚目と3枚目、2本のアオミドロが接合管で繋がっている様子が分かります。
ひとりでくるくる回っている細胞。
周りはゴニウムだらけ。
クラミドモナス?それともはぐれゴニウム細胞?
お〜、パンドリナPandorina(カタマリヒゲマワリ、クワノミモ)がたくさん!
これ、できたばかりの娘群体っぽいですね。
見ていたらふるふると動き出して、やがて泳ぎ去っていきました(^^)
パンドリナもゴニウムさんの近縁で、ボルボックス目に属する仲間です。
ボルボックスの仲間は多細胞化への進化や雌雄の起源に関する研究でモデル生物として取り上げられていて、なかなか興味深いです。
参考:ボルボックスで探る多細胞生物への進化 (RIKEN NEWS No. 310)
本日のクンショウモ。細胞数16。
立派に見えますが小さいのです。直径0.06mmくらい。
細胞分裂進行中のゴニウムさんを発見。
サメハダクンショウモでしょうかね〜。小さいのと大きいの。
大きい方は、写真6枚を手動で深度合成してみました。
ゴニウムの切れ端。
真ん中の細胞だけ娘群体になってて、顔っぽい…・_・
目尻の小ジワ(鞭毛)が気になります〜
珪藻・ミカヅキモ・ユレモほか藻類オールスターズによる、華麗なダンスをお楽しみください。
友情出演:コレプス
珪藻に付着しているのを時々見かけるのですが、これ、何でしょう?
ご存知の方いらっしゃいましたら、教えてくださいませ〜
【追記】
確定とまではいきませんが、どうもカラキオプシスCharaciopsisのような感じがします。
参考:Characiopsis acuta(原生生物情報サーバ)
ゴニウムがまるで雪のように舞う、一風変わった夜景をどうぞ
多分、コエラスツルム(ケラスツルム)Coelastrum。
10月末に採取した池サンプル(しばらく放置していた)を久々に覗いてびっくり。
ゴニウムがたくさん…(え、いたんだ…知らなかったよー)。
なんと、いくつかの群体が娘群体をつくっていました。
その後、径30μm前後〜の小さな群体がたくさん泳ぎだし、あっちもこっちもゴニウム状態に。
プレパラートに厚めに水をマウントしたら、はみ出た部分にゴニウムが大集合してしまった 笑。
小さなゴニウムをよーく観察してみると、いくつかの群体では外側の細胞の先に丸い輪っか?のついた紐のようなものがついており、しばらく見ていると、なぜかプチっと切り離されるのでありました。
これ、なんでしょうね?
娘群体形成の時に使われたもの、とか?
↓順に赤い矢印が出ますので、その先の細胞に注目してご覧ください
以下のPDFによると「クラミドモナスは刺激によって自分で鞭毛を切り離すことがあり、1時間ほどで再生する」そうなので、これらのゴニウムでもそのようなことが起きていて、また普通に2本の鞭毛が生えてくるのかもしれません。
鞭毛・繊毛の運動・構築機構の研究 - 県立広島大学
ヨツメモ?でできた小さな島を歩き回る、アスピディスカAspidisca。
普段見かけるのは背中にデコボコの隆起線のあるタイプがほとんどなんですが、
このひとはすべっとしていて丸っこくて、水まんじゅうみたいです。
以前のサンプルを溜めてある容器から、細胞数が8のゴニウムGonium(ヒラタヒゲマワリ)を発見!
ゴニウムは通常、細胞数8または16で群体を形成します(前回のは16個でした)。
8個の場合のフォーメーションは何種類かあるみたいですね。
ところで、ゴニウムがどう殖えるかって気になりません?
私は、クンショウモの殖え方を知ってから、群体をつくる藻類がどう殖えるのか気になってしまいます…
興味のある方は、次のページへどーぞ(^^)
ゴニウム・ペクトラーレ Gonium pectorale
【追記】ちなみに、上記ページで説明されているのは有性生殖時の挙動について。単純に細胞分裂による娘群体の形成も行います。
参考:ゴニウム属(霞ヶ浦のプロチスタ)
クラミドモナス(コナミドリムシ)の仲間と思われます。動きが可愛い。
冒頭から8秒あたりで、鞭毛2本がよく見えます。
細胞壁がやや厚めですね(Vitreochlamys属かも?)。
単独で生活しますが、広い意味でのボルボックスの仲間です(先日のヒラタヒゲマワリの細胞と似ていますよね)。
サラダバー(緑藻類)に集うツボワムシやコレプスさんたち。
*皆様もおせちの食べ過ぎにはくれぐれもご注意ください(^^)
小さなキレコミクンショウモ。
(なんか、学校の校章みたいな感じですね〜)
クンショウモといえば、割と最近になってからごうぎさんの動画↓を見て「こんな風に殖えるのー!」とびっくらしました。
クンショウモの誕生
整然とフォーメーション組んだ奴がいきなり泳ぎ出すと、ビックリしますねー。
調べてみたら、ヒラタヒゲマワリGoniumのようです。
鞭毛は全部は見えないけど、2本ずつ出ている模様。
ヒゲマワリといえばボルボックスですよねえ…ぜひ一度見てみたいもんです(レア度高し…)
サヤミドロにユレモが蛇のごとく絡みつき、そこへクサリケイソウが殴り込みをかけるというカオス…
ユレモはよく見かける青緑のやつとちょっと違いますね。
ツヅミモ(Cosmarium)。
同一個体を、ピントをずらして撮影したもの。
フタヅノクンショウモみっけ〜〜
今まで、断片がデトリタスに埋まったようなのしか見たことがなかったので、ちゃんと勲章っぽいのに出会えてうれしい(^^)/
フセツボカムリに緑藻がついているんですけど、なんだか星の王子さまの星みたいですね。
6週間ぐらい前の池サンプルを久々に見たら、なぜかミカヅキモ(クロステリウム)が増えたような感じ。
リボン状の葉緑体の螺旋が美しい、アオミドロ。
よーく見ると、表面にバッテンがたくさん。これは、何か別の緑藻なのかしらん。
池にいた、イカダモ、ミドリゾウリムシ、タルガタゾウリムシ。
ヒドロセラ(Hydrosera)。
和名は、カサネサンカクヅツケイソウ(長い)
高知大の池サンプルより、ミカヅキモ。
美しいものですね。初見。
こちらはクサリケイソウ。南京玉すだれ方式の伸び縮みがダイナミックですね〜
(小さい珪藻が巻き込まれている…)
サヤミドロ(Oedogonium)の遊走子動画、先日のは鞭毛が見えにくかったので別バージョンを。
鞘からむにゅ〜っと出てきた後、鞭毛がメラメラ〜〜っと見えます(Twitterだと厳しいかもだけど)
しかしこれ、初めて見ると度肝抜かれますね。ほんまに植物かー!って感じで。
2〜3mmくらいの糸状藻がびっしり生えたジャワモス。
なんちゃらミドロってやつかな〜と思うけど、何だろうね
↓この時泳ぎ回ってた緑の球は、どうもこの糸状藻の遊走子って奴のような気がする…
https://twitter.com/StudioPhiz/status/1031886318756712451
わーおこれ、私が見た奴にそっくり。ということは糸状藻はサヤミドロ(Oedogonium)属か…
http://www.micrographia.com/specbiol/alg/filamen/fila0200/oedrep05.htm
という訳で、水槽Bで発生中の糸状藻はどうやらサヤミドロ(Oedogonium)属のよう。
その遊走子と思われるものの動画です。
そしてこちらは、遊走子が他のものにくっついて動きを止めたと思われる瞬間。
(こんなことが起こってるんじゃ増える訳だわー)
(アクアリスト的には糸状藻って発生して欲しくないものだけど、観察すると結構楽しいね)
[8/23追記]@sgougiさんより「Oedogonium cardiacum かなぁ」と教えていただきました。ありがとうございます。