「顕微鏡・検鏡法・アプリ」の最近の記事

小容器でミジンコさん飼育

このところ、小さなアクリル容器でミジンコさん飼育を試し中。水量15ml。
(容器の注意書きには液体不可とありますが、持ち運ばないので…はい。実にいい感じです。極小アクリル水槽です)

動画は、投入から1ヶ月ほど経ったオナガミジンコさん容器。
オナガさんは肉眼鑑賞にすごく向いている気がします♪

ホームボタン陥没のiPod touchで撮影 笑

*容器が小さいので、ハイポネックスやクロレラ溶液の投入に5µLの定量小型ピペットを使ってみたら便利でした〜。いちいちマイクロピペットの容量を設定し直すのは面倒くさいですからね。
テストチップが2個付いているので、ミジンコさんのお世話だけならこれで当分事足ります。
元々の製品ページ(Junior Pipette | Accumax)を見ると広範なチップが付くように作られてるようだし、替えチップは純正じゃなくても大丈夫そう。

ミニ顕微鏡で見るオカメさん

これは、1,000円ほどで買えるちっちゃ〜い顕微鏡で撮影したオカメミジンコさん。
意外とちゃんと見えるんですよね〜。
高い顕微鏡は買えないけどミジンコ見たいという方は、このへんから入ってみては(^^)

撮影に使ったのはレイメイ藤井 顕微鏡 ハンディ petit 20倍という商品です。
(Amazonでは現在¥1,037ですね)
4x4x2.5cmくらいの大きさです。ちっさ〜。

petit 20

オカメさんの動画は、平らなところに黒い紙を置き、その上にプレパラート(カバーグラスなし)と顕微鏡を置いて、ズレないようセロテープで仮止めしてからiPod touchを手持ちであてて撮影しています。

撮影時は、内臓LEDでなく外から別の照明を使う方が綺麗かも。
あと、iOSの場合、mScopePalならマニュアルフォーカスがありますから、標準のカメラアプリよりピントが合わせやすいですよ〜(宣伝宣伝。無料だけど…)

この顕微鏡には上位機種のZOOM版(60倍〜120倍)もありますが、20倍の方が広い視野でターゲットを探せますので、使いやすいと思います。

たまには機材の話など(Vixenスマートフォンアダプター)

先日浮気心を出して別のスマホアダプターを購入してみましたが、却下。
iPod touchがスマホに比べ薄く小さいせいか、しっかり固定できないという予想外の事態に…。重くかさばるのも今一つ(狭い場所に2台並べているので、少しでもコンパクトな方が嬉しい)。
という訳で、Vixenのアダプター使用を続行。

↓これは、VixenのアダプターをYS100に取り付けたところ。
スマホやiPodは弱粘着両面テープでアダプタに固定すると、扱いが楽。
(上下左右に固定金具があるが、沿わせているのは左右下の3つのみ。上金具はロックボタン操作がしやすいように離しておき、上に光避けの付箋を貼っている)

Vixenスマートフォンアダプター 1

このアダプタの足(3本)にはリング状の袴(矢印箇所)があり、YS100にはそのまま、Stemi 305は接眼部が太いので袴を外し足のみにして取り付けています。
取り付け時は実際に画像を見ながら、傾きや噛ませる深さを調整。

Vixenスマートフォンアダプター 2

*接眼部には滑り止めのため弱粘着両面テープを巻いています

いろいろ工作しないといけないし、固定性もいまひとつ。位置の微調整もしづらい。
不満は色々あるのですが、それでも、これより使えるものにはなかなか出会えませんね…

じゃーん ZEISS Stemi 305 cam♪

じゃーん
ZEISSデビューしました♪
(MWSさんの言う、顕微鏡自動増殖の法則)

ZEISS取説

去年実体顕微鏡(島津理化 VCT-VBL1e)を買って「これは…楽しい!」と思ったのですが、接眼部にアダプタが取り付けづらかったり、全般にクオリティに物足りなさがあって、もうちょい良いやつが欲しかったのでした。

販売代理店に問い合わせたところ、ちょうど今ZEISS Stemi 305 camがキャンペーン中で、双眼鏡筒(Wifiカメラ内蔵)、透過/同軸落射/リング照明付きで税抜き198,000円とのこと。
(今年9月末までらしいです)

オリンパスやライカの価格表ももらいましたが、予算と内容とにらめっこして、今回はZEISSにしました。

とりあえず、セットアップしてすぐ撮影した我が家のタマミジンコさん動画を上げときます。
これは内蔵カメラで撮ったものではなく、いつものようにiPod touch + mScopePalでの撮影。
(内蔵カメラで撮った動画は今ひとつな感じですね。設定を追い込めば少しはましになるのかなー)

照明を色々くふうできるのはいいですね。同軸落射は水サンプルには不向きということで、別売りの反射光照明装置を同時購入しましたが、状況によっては同軸落射もうまく使うと対象の輪郭がハッキリして良い感じです。
(強すぎるとギラギラするので半透明の拡散板を貼ってみたり)

mScopePal v1.1.0 リリース

mScopePalのv1.1.0アップデートをリリースしたので、こちらでもお知らせと、ちょっと裏話など。

mScopePal v1.1.0
App Storeに出すにはiPhone XS Maxサイズのスクリーンショットが必要なのですが、持ってないし、シミュレータではカメラは使えないので、撮影画像を取り込んで貼り付けて…とかメンドーな事をやっています…

ものすごく使い勝手が変わった訳ではありませんが、設定画面の表示や外部ディスプレイへのミラーリングが、横向きでも可能になりました。

実は今月初めに、顕微鏡撮影のグレンデルさんから、外部モニターへの横向き出力のご要望をいただいていました。
(顕微鏡撮影のプロからフィードバックをいただけるとは想像しておらず、とても嬉しく思いました)

顕微鏡観察イベント等でmScopePalをご紹介くださっているそう(なんと!ありがとうございます)なのですが、横向きにモニターに映せないので、そこだけ改善して欲しい、とのお話でした。

mScopePalは元々自分のニーズだけで作ったアプリなので、モニター出力というのは当初全く想定しておらず、画面表示は縦のみ対応となっていました。

4月に入ると他の案件も始まってしまうし…ということで急遽対応しました!

内輪ネタ的な話になりますが、iPhone Xの対応など含めると最近のiPhoneアプリは回転時のレイアウト周りが結構めんどくさいんですね。
AutoLayoutを使わないと死ぬぞ〜という先人の言葉通りで…
私は最近iPadアプリ(しかもレイアウトはLandscape固定)しか作っていなかったので、AutoLayoutは必要なく真面目に取り組んでこなかったのですが、ここへ来てガッツリ使う羽目に。

しかし、
昨年末に「クリスマスまでに出したい」と見切り発車で置き去りにした細かい宿題を、全部片付ける機会をもらったような気がしています。

なにより「みんなで大画面でミジンコを見る!」なんてことも可能になったので、多くの方に楽しく使っていただけたら最高です(^^)

放散虫スライド♪

MWSさんに特注していた放散虫スライドができあがってきました!(↓追記あり)

放散虫を見るのは初めて。
素晴らしい品質のスライドで見ることができ、最高です。

こういうスライドを持ってしまうと、三眼顕微鏡+一眼レフで撮りたくなりますね…
しかし、まずはいつものYS100+iPod touchで撮影っ♪

美麗放散虫スライド

(三眼顕微鏡は持っていないので、来年以降の課題です…)

【追記】このスライド、もの凄く透明度が高く、チリ一つ付いていない状態で送られてくるので、顕微鏡で見るとまるで放散虫が空中に浮いているように見えます(^^)
特に暗視野で見るとまさに宝石の輝きで、写真にできる気がしません…

感謝。

先日のiPhoneアプリmScopePalの告知に、Twitterでいいねやリツイートを多数いただき、またMWSさんの本日の画像でも取り上げていただき、嬉しく有り難く思っております。皆様にお礼を申し上げます。

今回、初めてカメラアプリをやりました。しかも顕微鏡は始めて半年。
そもそも自分で使うために作ったわけで、なんというか、駆け出し料理人の賄い飯みたいなアプリですから、本格的な料理と勝負になるとは思っておりません。
それでも「顕微鏡を覗いたら綺麗で楽しいものが見えた!iPhoneで撮ってみよ!」という、取り敢えず派?の皆さんのお役に立てれば幸いです。

このクリスマスに初めて顕微鏡を手にする人たちにも、気軽に使ってもらえれば。そのために機能は最小限に絞ってシンプルにしました。
あと、自由研究の撮影とかにも使ってもらえたら嬉しいなあ。学習顕微鏡にありがちな青い色被りが大きく改善できますよ。

iPhoneアプリ「mScopePal」をリリースしました

【お知らせ】
こちらでも予告していました、顕微鏡撮影専用のiPhoneカメラアプリ「mScopePal(エムスコープパル)」、本日リリースとなりました。

mScopePal icon

アイコンのモデルはフタヅノクンショウモです!ちゃんとピレノイドも描きました。

フォーカスはMFのみですので、顕微鏡側とバッティングしません。
露出補正とホワイトバランス調整がすばやく簡単にできます。特に、グレーロック機能は正確な色再現に役立つものと思います。
ズームもデバイスの限界まで可能ですので、ピントの確認やトリミングに便利です。

「ミクロの世界はこんなに楽しいよ!」と多くの方にお伝えしたく、無料で配信していますので、ぜひこの機会にお使いいただき、レビューなどお寄せいただければ幸いです。

詳細は、Studio Phiz AppsmScopePalのページでご覧ください。

YS100での偏斜照明

MWSの2009年12月の記事などを参考に、Nikon YS100LEDで偏斜照明を試しています。
本来こういうフィルターワークはコンデンサーの絞り面の近くで行うべきらしく、MT-40だとコンデンサーにスロットが空いていてそれが可能なのですが、YS100の場合(分解工作をしない限り)それができません。
という訳でいつもの簡易暗視野同様、コンデンサー下部に自作の遮光板をくっつける形でやってみました。

YS100の良いところは対物60xがあることで、油浸するのがめんどくさくても乾燥系でちょっと大きめの倍率で観察できるのですね(^^)
プレパラートPSG-01の、名前のわからない珪藻にモデルになってもらいます。

画像1枚目(↓左)は普通に対物60xで撮影したもの(クリックで大きな画像が出ます)。絞りはコンデンサーに記された60x適正値。
画像2枚目(右↓)は、10x適正値あたりまで絞り込んだ画像。コントラストが上がるも細かい構造が見えることはなく、画像が汚くなっただけ。
(コンデンサーの絞りは開けると分解能:高&コントラスト:低となり、絞れば逆になります)

YS100偏斜 通常 YS100偏斜 絞り込み

そこで、一旦コンデンサー絞りを開放にしてみます(画像3枚目、↓左)。分解能は当然上がっているのですが、コントラストが低くなっているので構造がよく見えません。
絞り開放のまま、遮光板を位置調整しながら貼り付けたものが4枚目(右↓)。色収差は出ていますが、ここまで見えなかった細部の構造がしっかり見えています。

YS100偏斜 絞り開放 YS100偏斜

撮影時にこれをやるコツは、光量が落ちるので少し照度を上げておくこと。そうするとノイズが出にくいです。

追記:自作した遮光板は半透明の塩ビ板に黒い丸紙(直径19mm)を貼っただけのもの。

App: グレーロック

開発中のカメラアプリには、グレーロック機能の搭載を予定しています。
デジカメでは色を正確に撮りたい時にグレーカードを使いますが、グレーロックはそれに当たる機能で、照明に色被りがある時に有効です。

以下実例。SGT-400RLNでの撮影です。
エントリーモデルのLED照明は青く写りがちですが、この機種もその傾向が出て、デフォルト設定(オートホワイトバランス)での写真はかなり色被りしています。
右は、グレーロックしてから撮影したもの。色被りが気にならないレベルになっています。

グレーロック

標準のカメラアプリには今のところホワイトバランスを調整する機能がないので、顕微鏡撮影にはツラいですね。実際、私の初期の顕微鏡写真の多くは、かなりシアン寄りの色被りがあります。

ということで、鋭意開発中。今しばらくお待ちをm(__)m

(画像は、後から補正処理するのは面倒なんですよね〜。撮る時に補正不要な状態にできればベスト。そういう欲求だけで作ってます 笑。ほら、元Perl使いなので、プログラマの三大美徳にあふれているんですよ…)

アプリテスト。

ツイッターの方ではちょっと前に告知しましたが、現在、顕微鏡撮影用iOSカメラアプリを作っています(ニッチ!)
私はいつも顕微鏡+iPod touchで撮影をしているのですが、標準のカメラは色々と不便なので、最近はこの自作アプリで撮影をしています。
リリースを視野に入れ、ただいまブラッシュアップ中です〜。
フォーカスはマニュアルのみ。露出補正とホワイトバランス調整がすばやく簡単にできるアプリです。
ズームもOK。
三眼の顕微鏡や一眼レフがなくても大丈夫。カンタン顕微鏡撮影しちゃいましょう〜〜!
リリースの節はお知らせしますので、お気楽撮影派の皆様、どうぞよろしくm(__)m

…ということで、開発中のカメラアプリのテスト。
暗視野での珪藻プレパラート撮影。
ISOや露光時間等のカスタマイズを行うと、静物ならぐっとノイズを減らすことができます。
(左はオート、右は低ISOで撮影)

アプリテスト(珪藻プレパラート)

そして、暗視野でのタマちゃん動画。こちらは特に設定変更せずに撮影。
ようやくアプリ側のUIも仕上がりつつあります(といってもリリースまでは、ここから先が面倒なんですよ〜〜)。


珪藻プレパラート(PSG-01)

ミクロワールドサービスより購入の珪藻プレパラートPSG-01を、暗視野にて。
S字型のプレウロシグマが素敵!
YS100LEDでの撮影です(遮光板は自作、中央の黒丸の大きさは2cmちょうど)。
暗視野では干渉色が出て、とても綺麗。まるで天体望遠鏡で銀河を見ているようです。
http://micro.sakura.ne.jp/mws/

psg01 1
psg01 2
psg01 3
psg01 4

顕微鏡が届きました

Nikon YS100LEDが手元に届きました。
しっかり触って確認して購入した1台です(^^)
像が良く、接眼部はVixenのスマホアダプターが取り付けやすい形状のため、iPod touchでの撮影にぴったり。
手始めに、タマちゃんにちょこっとお付き合いいただく。

タマちゃん(横向き)
タマちゃん(正面)

そしてそして、双眼実体顕微鏡(VCT-VBL1e)も先日、手元に届きました。
こちらは触らずに購入 笑
いや〜水中も立体的に見えるし、細部は見えなくても「あそこにあの微生物が!」とかちゃんと分かるし、これは生物顕微鏡とはまた違う感じで楽しめます!

VCT-VBL1e 取説

じゃ〜〜ん

じゃ〜〜ん

メイジテクノ MT-40シリーズ 生物顕微鏡 取扱説明書

新しい顕微鏡を購入しました。
メイジテクノのMT-40という機種です。
これまでのSGT-400RLNも価格の割にいい仕事をしてくれましたが、操作性で今ひとつなのと、400倍でもう少し精度の高い像が見たいな〜ということで、がんばってちょっと良いものを買いました。

まだ操作に慣れていないので戸惑いもありますが(^^; 画像など追い追いアップして行きます〜

(楽器に例えると、これまで4万のSquier使ってたけど頑張って12万のFender Japan買った!みたいな感じです 笑)

(あっ メーカーが変わってるから、エピフォン→Fenderみたいな感じか…)

簡易暗視野照明

SGT-400RLNで以前失敗した簡易暗視野照明に再挑戦。ややそれっぽい感じになってきました!
今回は、最大の絞り穴より一回り小さく丸く切った黒い紙を透明プラ板に貼り付けたものを、回転板の下に貼り付ける方法をとりました。

暗視野-対物10x
暗視野-対物40x
暗視野-対物40x_2

最も良好な像が得られたのは対物10x(画像1枚目)、次いで40x(2、3枚目)。
4xはレンズの写りこみのような光が入ってしまい、フード(黒い紙を巻く)で軽減するも完全に消すことはできませんでした。

またiPod touchは暗いシーンの撮影は苦手なようで、カラーノイズがかなり乗ってしまいますね。

一応動画も