こちらはディセマトストマDisematostoma。ちょうど接合中の模様。
後半はクローズアップ。表層にフロントニア同様のトリコシスト(射出装置)を持っているのがよく見えます。
池サンプルを実体顕微鏡で観察中、ローリングしながら泳ぐ角張ったシルエットのワムシさんを発見。プレパラートに封じてみたらカクネコワムシPlatyias patulusでした。
2枚目の写真では咀嚼器(trophi)らしきものがよく見えてますね。
*ワムシの咀嚼器については以下に分かりやすい図があります。
ワムシの歯?再び(平安二丁目の窓から)
こちらはカバーガラス無しで、自由に泳いでもらった様子。
ほぼ同じ場所にとどまっている時も、ゆっくりローリングしています。
卵持ちの個体もいました。
(後半、咀嚼器の動きがよく見えます)
このところ、小さなアクリル容器でミジンコさん飼育を試し中。水量15ml。
(容器の注意書きには液体不可とありますが、持ち運ばないので…はい。実にいい感じです。極小アクリル水槽です)
動画は、投入から1ヶ月ほど経ったオナガミジンコさん容器。
オナガさんは肉眼鑑賞にすごく向いている気がします♪
ホームボタン陥没のiPod touchで撮影 笑
*容器が小さいので、ハイポネックスやクロレラ溶液の投入に5µLの定量小型ピペットを使ってみたら便利でした〜。いちいちマイクロピペットの容量を設定し直すのは面倒くさいですからね。
テストチップが2個付いているので、ミジンコさんのお世話だけならこれで当分事足ります。
元々の製品ページ(Junior Pipette | Accumax)を見ると広範なチップが付くように作られてるようだし、替えチップは純正じゃなくても大丈夫そう。
遊泳中のディスティグマを発見。Distigma proteusでしょうか。ピントを合わせていたらユーグレナ運動を始めました。
3分後には鞭毛を激しく震わせるようになり、その後2分ほどで鞭毛を自切。トータルで10分ほどユーグレナ運動が続きました。
原生動物学雑誌に掲載の論文『ユーグレナ運動(洲崎敏伸)』によれば
「(運動を引き起こす刺激が強い場合)…ユーグレナ運動がひきおこされるばかりでなく、鞭毛が自切されることもある。このような場合には、泳げなくなった細胞は水の底に沈むことによって有害な環境から脱出するのであろう」
との事。この動画のディスティグマも、観察時の刺激によりそのような反応を示したのでしょう。
シヌラSynuraの群体は丸いという印象があったんですが。これはずいぶん長いですね〜。
調べてみると、こういう長い群体をつくる種類もいるようです(Synura spinosaなど)。
見つけた時は全長一体になって泳いでいましたが、だんだん捻れる感じになり、やがて数個ずつの群体に別れました。
しかし当たり前ですが、それぞれの細胞はマルロモナスに良く似てますね。
参考:
シヌラ属の1種 Synura sp.
シヌラ属 Synura(原生生物情報サーバ)
Synura spinosa Korshikov 1929 (plingfactory.de)
Synurales (Penard Labs)
【珍光景】たまたまプレパラートに入ってきていたワムシさんが、オナガミジンコさんの胸脚に吸い込まれパタパタされまくる
オナガさんの方は異物感があるらしく、時々「ペッペッ!」って感じになってました…
サンプル採取に行けていないので、しつこく家のオナガさんに相手をしてもらいます。
ニッポンオナガミジンコは第2触角基部の突起に縦の芯があるように見えると教えていただいた(『日本産ミジンコ図鑑』の図もそのようになっている)ので、激寄りしてみました。
おお、なんと美しく大きな瞳。
そして…突起にありますね〜縦の芯!
(見せてくれてありがとう)
動画から切り出した静止画。矢印の先にあるのが問題の突起。
ということで、この子はニッポンオナガミジンコで間違いなさそうです。
実体顕微鏡で見るオナガミジンコさんは、いつも体のどこかがキラキラしてます。とにかく美しいミジンコです。
しかし細身で臆病ですばしっこいので、撮影は難儀します…
いつも、ワキの下のあたりに点滅ライトがついてるみたいにチカチカして見えるんですよね〜(動画前半)。
また、透明度が高いので、逆光気味で見るとガラス細工のよう(後半)。
こちら↓は土の上でリラックス中のオナガさん(運良く!寄り寄りできました)。
透明な体なのでやや見えづらいですが、左側が頭です。
第2触覚の付け根の下辺りで、左右の筋が交互に動いています。これが、あのキラキラを生み出しているのですね!
興味深いです〜。
最初に飼育を始めた個体は子を残さず亡くなってしまいましたが、その後採ってきたサンプルに10匹近いオナガさんが入っていました。毎日クロレラを与えて、殖やすことができました。
(実体顕微鏡Zeiss Stemi 305で撮影)
黄エビさんがツマツマしているだけの動画。
ちなみに、与えているエサは「ひかり ヌマエビ」というやつ。やや粒が長くて固めなので、自然と何匹かで分け合うような食べ方になることが多い。
美しい放散虫たち(2巡目)13-15