フロントニア

久々の池サンプルに、長卵型の繊毛虫が複数いました。
大きさは200µm弱。
フロントニアFrontoniaのようです。

前方に縦長の口、中央に収縮胞が一つ。
収縮胞から放射状に伸びた水管や、中央に排水孔も見えます。

表層には、トリコシストと呼ばれる紡錘型の射出装置がびっしり(動画後半)。
刺激を受けると、中身が槍のように発射されます(防御のためと言われる)。

最後に引っかき傷のようなのが写ってますが、これは刺激によるトリコシストの発射痕でしょう。

で、近くにいた細胞をいくつか見たのですが、姿がそっくりなのに、収縮胞の数が異なるものがいました。
1個、2個、5個、そして6個。

↓ここにいた3細胞のうち、2つは収縮胞が1個でしたが、もう1つは収縮胞が5つありました(動画後半)。
これは、同じ種での変異なのか、それとも別種あるいは別属なのか、よくわかりません。
(『淡水微生物図鑑』を見る限りでは、フロントニアの収縮胞は1〜2個のよう)

↓そしてこちらは、6つの収縮胞が見える細胞。
ガラスに擦れた刺激で、トリコシストの発射が起きている様子がはっきり見えます。
(動画前後半とも同じ細胞です)

恥ずかしがり屋のマルサヤワムシ

マルサヤワムシ属の一種のようです。Floscularia ringensでしょうか。
丸い粒を丁寧に積み上げた鞘に隠れていて、すぐに引っ込んでしまいます。
なんとか、控えめに回しているところを撮らせてもらいました(このあと機嫌を損ねたのか、鞘から出てこなくなってしまった)。

ロクソデス

恐らくロクソデス属Loxodesの一種。いや〜気持ちよさそうに泳いでますねえ。
(舞う木の葉?厚みがあるから枝豆のさや?)

ロクソデスの背中側には、ミューラー嚢(Müller vesicles)と呼ばれる小胞が並んでいるのですが、動いていると分かりにくいですね。

動画から切り出した画像を見ると、一応それっぽいもの(矢印)があるようです。
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ロクソデス ミューラー嚢(矢印)

参考:以下のページに鮮明なミューラー嚢の写真があります。
Loxodes magnus Stokes, 1887 (plingfactory.de)

『淡水微生物図鑑』には「ミューラー嚢には顆粒が含まれるが、その機能はわかっていない」と書かれているのですが、最近の研究ではロクソデスのミューラー嚢は重力センサーの機能を持っているとされているようですね。
Loxodidae (Wikipedia)
The Structure and Function of Müller Vesicles in Loxodid Ciliates (Wiley Online Library)

シュッとしたネズミワムシ

実体顕微鏡で池サンプルを見ていたら、グリーンのお腹とキラキラする尾部が綺麗なワムシがいたので、生物顕微鏡で見てみました。

ネズミワムシTrichocercaの1種だと思いますが、よく見るタイプのとちょっと形が違って、シュッとした流線型で長いツノがあります。
Trichocerca longisetaかなあという気がします。

ミニ顕微鏡で見るオカメさん

これは、1,000円ほどで買えるちっちゃ〜い顕微鏡で撮影したオカメミジンコさん。
意外とちゃんと見えるんですよね〜。
高い顕微鏡は買えないけどミジンコ見たいという方は、このへんから入ってみては(^^)

撮影に使ったのはレイメイ藤井 顕微鏡 ハンディ petit 20倍という商品です。
(Amazonでは現在¥1,037ですね)
4x4x2.5cmくらいの大きさです。ちっさ〜。

petit 20

オカメさんの動画は、平らなところに黒い紙を置き、その上にプレパラート(カバーグラスなし)と顕微鏡を置いて、ズレないようセロテープで仮止めしてからiPod touchを手持ちであてて撮影しています。

撮影時は、内臓LEDでなく外から別の照明を使う方が綺麗かも。
あと、iOSの場合、mScopePalならマニュアルフォーカスがありますから、標準のカメラアプリよりピントが合わせやすいですよ〜(宣伝宣伝。無料だけど…)

この顕微鏡には上位機種のZOOM版(60倍〜120倍)もありますが、20倍の方が広い視野でターゲットを探せますので、使いやすいと思います。