美しい放散虫たち(2巡目)22-24
美しい放散虫たち(2巡目)22-24
フトオケブカミジンコIlyocryptus母さんの背中には、赤ちゃんが2匹(1匹は奥側なので分かりにくいのですが)。
お母さんがお尻を持ち上げた隙に、2匹一緒にくるりん♪寝返り打ってる!なんてかわいいんだ〜〜(*´∀`*)
以下、フトオケブカミジンコを飼ってみたい方(いるのか?)への参考情報。
ミジンコ飼育用土としては、ごうぎしげるさんが勧めている「花ごころ 特選有機花ごころ培養土」が鉄板だと思うのですが、フトオケブカミジンコの場合だけはお勧めできません。育たないからではなく、完全に用土に潜ってしまって、どこにいるか分からなくなるからです(^^;)
私は、小型容器の底にプラチナソイルのスーパーパウダーをばらまいて(敷き詰めず隙間を開ける)飼育しています。これだと土の粒の間にいるのがよく見えます。
生まれて間もない、フトオケブカミジンコ Ilyocryptus の子ども。体長は約0.35mm。
撮影途中で水を足したら(7秒〜)、気泡ができて、なんだかキラキラなミジンコさんになりました☆
お久しぶりのシリキレシマワムシNotholca labis。大きさは160µmくらい。
足のないワムシで、冬に出会うことが多いです。
パッと見は堅そうなんですが、幅を広げたりすぼめたり(動画後半)、なかなか体が柔らかいですね。
ワムシと一緒にいるのは繊毛虫だと思うのですが、非常に奇妙な形です。
いったい何者なんでしょうか(もしかしたら奇形?)
まるで大きな風船のよう。大きさ約350µm。
トラケリウスの大型種だと思います。Trachelius ovumかな?
表層にたくさんの収縮胞が見えています。
先日別のトラケリウスを見た際も「Trachelius ovumでしょうか」と書いたのですが(270µmほどあった)、これはさらに大きく、雰囲気もちょっと違います。
もしかするとこちらがovumで、あちらは別種だったのかも知れません。
オナガワムシScaridium、いつ見ても足が長いなーー
おっと、コレプスさんとニアミス。
しっかし後半、方向転換が速すぎてついて行けませんです…
こちらは、飼育中のオナガミジンコさん。
背中の子どもがだいぶ大きくなっていますが、まだ複眼が融合していない(2つに見える)ので、生まれてくるまでもう少しかかるんだろうな〜と思いながら見ていました。
ところが…
その直後に見つけた、生まれてさほど経っていなさそうな小さな個体を検鏡すると、あれー!
複眼の融合、完了してないじゃん!
複眼が一つにならないうちに生まれてくる種類のミジンコさんもいるらしいので、オナガミジンコもその一つ、ってことなのかなー?
静止画も置いときます。
池サンプルより、長〜く連なった珪藻を発見。
粘液質の管(多糖類でできている)に入った群体で、おそらくエンキオネマ(ハラミクチビルケイソウ)属Encyonemaではないでしょうか。
その横っちょに、ミドリムシがくっついてました(^^)
珪藻単体の形はキンベラさんに似てますね(実際、以前はCymbella属に含められていたそうです)。
参考:
珪藻の生活形(珪藻の世界)
エンキオネマ属(霞ヶ浦のプロチスタ)
MWS 本日の画像(2014年2月14日の記事参照)