マルロモナス

こちらは不等毛類・黄金色藻の一種、マルロモナスMallomonas(ミノヒゲムシ)。
ガラス質の鱗片と棘で表面が覆われていて、長い鞭毛を使って泳ぎます。
冬が旬なのだそうです(野菜かっ!)

ちょっと宝石のペリドットを思わせる色合いですね(^^)

不等毛類というのは、元々は別の生物だったのが、進化の途中で藻類を細胞内に取り入れて藻類の仲間になった、という特徴があるのだそうです。
珪藻やコンブなどもこの仲間だそう。
面白いですね〜。

このあたりのお話に興味のある方は、こちらをどうぞ:
色素体/葉緑体の成立と多様性

赤エビ水槽引越し〜

赤系エビ、水槽のお引越しをしました。
モスは巻いたばかりなので、まだちょぼちょぼ。
こんどは糸状藻に悩まされないといいな〜

引越し直後、ビビりの子達はフィルタースポンジの真下に集結してました 笑。

ミドリゾウリムシ@脱皮殻

色淡めですが、ミドリゾウリムシと思しきお方。
ミジンコの脱皮殻でお食事中。
なんだかとっても美味しそうに、隅っこまで丁寧になめなめしています(^^)
【追記】柔らかく変形著しいので、どうもゾウリムシじゃなさそう。

溶けてる〜〜ケルコモナス

鞭毛+体の後半がアメーバ状って、いったい誰かと思ったら、どうやらケルコモナスCercomonasらしい。
鞭毛は2本あり、1本は後ろに引きずります。細菌などを食べるそうですが、動画の最後に左下から現れる子はお腹に珪藻が入っているように見えますね。

こちらのお方(2枚とも同じひとです)は、特に溶け方が著しく、後ろがズルズルになっちゃってます。

ずるずると… 引きずってます…

ふたりのレンバディオン

分裂中のレンバディオンLembadionに出くわしました。
最初に見た時には落花生の殻みたいな形でしたが、30分ほどかけて、2細胞に分かれました。
もう少し!となってからが結構長いですね。完全に離れた時には、どことなくふたりとも嬉しそうに見えました。

生物の分類(feat. ポーリネラ

微生物を観察していると、動物とも植物ともつかない面白い奴がいっぱい居て、ああ自然は人の思考に都合よくできちゃいないんだなというのが実感として分かって、とても面白い。
(画像は有殻アメーバのポーリネラ)

ポーリネラ

実際、従来教えられてきた五界説(動物と植物を分ける二界説から発展したもの)は生物の分類としては既に過去のものになっていて、『淡水微生物図鑑』も『プランクトンハンドブック淡水編』も3ドメイン説以降の新しい分類に基づいて記述されている。

微生物観察にハマるまで新しい生物分類については知識がなかったが、今の状況(知見が大きく変化しつつある)はなかなかに面白い気がする。

勉強し始めたばかりで分からないことだらけだが、最近読んでいるサイト。
生きもの好きの語る自然誌

生物の分類については、ブルーバックスから出ている『巨大ウイルスと第4のドメイン』の第2章も分かりやすい。

ろくろっ首のラクリマリア

ろくろっ首こと、ラクリマリアLacrymariaさん。
物陰から、半端なく伸びる首だけで辺りを探っています。

動画中盤、首に螺旋構造のようなものが見えますが、一体どうなっているんでしょうね。

先端には毒胞があって、獲物を動けなくして丸呑みするらしいです。

【参考】繊毛虫ラクリマリア(Lacrymaria olor)の捕食運動