「微生物」の最近の記事

ウルセオルス

しばらくサンプルも採りに行けてないし、寒くなってネタが尽きてきたので、ひと月ほど前に撮って忘れてた短いやつを。

初めて見た時は「なんじゃこりゃ?」と思ったのですが、恐らくウルセオルス(Urceolus)。
口から鞭毛が出てるのが冒頭でちょろっと見えます。

urceolusはラテン語で「小さな水差し」という意味らしいです。まんまですね(^^)
しかし、ミドリムシの仲間もなんというか多彩すぎる…

にもつじゃまー!

ソコミジンコの仲間と思いますが、妙に歩き方(?)がピコピコと可愛いんですよねー。
最後は「つかれたー!にもつじゃまー!(はぁ)」って感じなんでしょうか。

zzz...

ひとやすみ中のワムシさん。
zzz...って文字入れしたくなる…

zzz

Diplosiga→訂正。Salpingoecaかも

襟鞭毛虫の仲間。『プランクトンハンドブック 淡水編』のディプロシガDiplosiga属の写真に形がよく似ています(柄はもっと長いですが)。(↓追記参照)
先の立襟状(実は微細な毛)の部分で細菌を濾し取って食べるそうです。確かにその辺りに色々くっついてるように見えますね。

【追記】ディプロシガは壺(殻)と細胞が密着しているそうです。これは離れているので、どうもカラエリヒゲムシSalpingoeca属の可能性が高そうです。

3→2→1

ヒドロセラにツリガネムシがついていたので、おお珍しい眺め〜と撮り始めたところに、いきなりハルテリアが乱入。
あわわ、誰を撮れば?となったところでツーショットに 笑

3_stars
2_stars
1_star

バールカンピア

一瞬、繊毛虫のご臨終シーン(体液が出てしまう)かと思ったら、そういう動きのアメーバでした。
調べてみたら、バールカンピアVahlkampfiaらしい。
ウロイド(後端部)の形状はギザギザしてます(『淡水微生物図鑑』に記されている「長い糸状のウロイド」とはちょっと違いますね)。

(最後のところ「えっコレプス捕食すんの」と思ってしまいましたが、そういう訳ではなかったようです 笑)

Ships

ドック入りした大型船の側を多数の小型船が行き交う…といった風情の、美しい眺め。
珪藻の内部を動いているのは油滴でしょうか。
(右下ロゴの上にコスルニアが友情出演)

Who?

この太陽虫みたいなの、あっちこっちから生えてるんですけど。どなた??
(1枚目と2枚目は同じ被写体でピント位置を変えたもの)

who_1who_2
who_3who_4.jpg

不器用というか、難儀な生

ばかっ!私のバカっ!

…どうもこのひと(ツリガネムシ)は不器用というか、難儀な生を送っているように見えてなりません。なぜこんなことに。
(私がプレパラートに封じたのも一因かもしれませんが)

表面に瘤状構造が見えるので、シュードボルチセラPseudovorticellaのようです。

メリスモペディア

整然と並んだこれ。
シアノバクテリアの仲間、クロオコックス目のメリスモペディア属Merismopediaと思われます。
ユレモなんかもそうですが、系統的に細菌に近い仲間(原核生物)だそうで、普通の藻類(真核生物)とは違うんですね。
(ミクロの世界は、動物vs植物みたいな図式では捉え難いところが、実に面白いですね〜)

メリスモペディア

余談。先日、野暮用で東京へ行ってきました。駅の階段と人波はヘルニア持ちにはちょっとした恐怖でした…。あ、すみだ水族館でチンアナゴ見たのは楽しかった(^^)でもやっぱり家で検鏡している時間が一番落ち着きます〜〜。

ピクシコラ

これも、殻を持つツリガネムシの仲間。
ピクシコラ(ピキシコラ)Pyxicolaだと思います。
口の横に丸い弁を持っていて、引っ込んだ時に蓋になります。
写真は順に、平常運転時/引っ込んだ!/出てくるところ。

pyxicola 1 pyxicola 2 pyxicola 3

一度引っ込んだところを見ないと、構造がわかりにくいですよね〜。ということで動画もどうぞ〜

コスルニア?

こちらは、殻を持つツリガネムシの仲間。
蓋は無いので、コスルニアとかかな?
ちょっと分かりにくいですが、殻は4つ写ってます。ちょっとした集合住宅ですね。
一番上の殻には2細胞が入っています。

コスルニア?

ハルテリア

口の周りに繊毛列、側面に長く直線的な棘毛が見えますので、ハルテリアだと思います。
これもメチャ速で、追いかけるのは至難の技ですが、ちょうど周りが囲まれた場所にいたので、なんとか撮れました。

ユープロテス(ゴキ感...

しょっぱなから珪藻弾を食らうも、頑張るユープロテス。
以前は、カメムシ感とか書いてすみませんでした。謹んで訂正します。
「ユープロテスって、ゴキ感あるなあ〜」笑笑 いやマジで
(ま、ゴキと言うには綺麗だよね。でもお尻の棘毛をオラオラぶん回してるあたりがガラ悪くて笑える)


哀愁のオナガワムシ

何故かカバーグラスの端ギリギリの場所で、
ポケットに手を突っ込んで、黙って外を見ていた、
オナガワムシ。

渋いわ〜
(2行目「ポケット…」は私の勝手な脚色です そうとしか見えなくて〜 m(__)m)

オナガワムシ

ディセマトストマ

こちらはディセマトストマ(Disematostoma)、ゾウリムシのお仲間。
かなりの食いしん坊です。
以前、お腹に自分より長いキンベラが入っているのに同じようなキンベラを食べようとして飲み込めず、吐き出した個体を見かけましたが、此奴も似たようなことをやっています。

珪藻と珪藻で、まるで十字架はりつけ状態。
(君らは「見積もる」ということをしないのかね…)

ユレモ

油浸1000倍で見ようと思ったものがあったんですが、逃げられて見ることができず。
癪なので、そこにいたユレモに大接近〜〜
いつも揺れてるから揺藻なんだそうですが、本当いっつもじわ〜〜〜っと動いているんですよね。

*光路上のスポット汚れ、すみませぬ〜m(__)m

ストロビリディウム

ストロビリディウムとストロンビディウムって似ているんですが、これは裂けた口も見えないし、恐らくストロビリディウム(Strobilidium)かなーと。
少しの間動きが緩やかになったので、撮ることができました。
ぴょこぴょこ跳ねるような仕草を見せて、なんだか可愛い。

ちなみに、リンク先にストロビリディウムとストロンビディウムの違いについて言及があります。
https://heiannityoumevet.blog.so-net.ne.jp/2016-09-20

それにしても、模様を散らしたガラス玉のようで綺麗ですねぇ(*^^*)

水遊図

さて、和室の襖絵といたしまして、このような山水画はいかがでしょうか。
詩客微塵子筆「水遊図」
(というのはもちろん冗談で、画像整理中に出てきた蔵出し画像。枯葉溜めのシカクミジンコ写真の彩度を落としたもの)

水遊図

珪藻プレパラート(PSG-01)

ミクロワールドサービスより購入の珪藻プレパラートPSG-01を、暗視野にて。
S字型のプレウロシグマが素敵!
YS100LEDでの撮影です(遮光板は自作、中央の黒丸の大きさは2cmちょうど)。
暗視野では干渉色が出て、とても綺麗。まるで天体望遠鏡で銀河を見ているようです。
http://micro.sakura.ne.jp/mws/

psg01 1
psg01 2
psg01 3
psg01 4

池の住人たち

池にいた、イカダモ、ミドリゾウリムシ、タルガタゾウリムシ。

イカダモ
ミドリゾウリムシ
タルガタゾウリムシ

ヒドロセラ(Hydrosera)。
和名は、カサネサンカクヅツケイソウ(長い)

ヒドロセラ(表面にピント)
ヒドロセラ(内部にピント)

ロクソフィルム

オリンパスのCX23、これまでに触った同価格帯の生物顕微鏡(と言っても3機種だけですが)の中では、イチ推しです。
(100x対物無しの最小セットだと定価で12万円台。実際はもう少し安く買えるはず)
像はカチッと明晰な印象で、解像感がありとても良いです。
(画像は高知大の池よりロクソフィルム)

ロクソフィルム

ツリガネムシまみれの卵持ち

先日のツリガネムシまみれのケンミジンコが出た田土から、昨日観察できた個体。卵持ちだから雌ですね。
ここから出るケンミジンコは、雄か?と思うぐらい、みんな触角が短いです。やっぱりツリガネムシが付いています。

ツリガネまみれ雌 1
ツリガネまみれ雌 2
ツリガネまみれ雌 3