「微生物」の最近の記事

ウズムシくんwithワムシ

サンプル溜めから、ウズムシくんを発見。詳しい種類は分かりません。
お腹になにか入っているのが見えました。動いてる…え、ワムシじゃん!

見ていたら、ウズムシくんの様子が…お、おえ〜〜。
お腹のワムシをみんな吐き出してしまいました。
飲み込まれてさほど経っていなかったらしく、ワムシたちは盛んに足を回しています。

プレパラートに封じられたウズムシが食べたものを吐き出すのはこれまでにも何度か見ていて、おそらく危険を感じた時の習性なのだろうと想像します。
しかしこれだけの数のワムシを、恐らく比較的短時間のうちに飲み込んだということですよね、これ。
いったいどんな感じで食事してるんだろーか…

タマちゃん株分け@暗視野

最近タマちゃんの新しい容器を作っていなかったので、ひとつ用意することに。
これは新しい容器にやってきたタマちゃん。
ZEISS Stemi 305の暗視野モードで撮影。実体顕微鏡だと容器のまま撮影できるのがいいですね〜。

このタマミジンコたちは、去年の秋に田んぼから採取した数匹から殖えたもの。
今では60ml容器3ついっぱいに、元気に泳いでいます。

現時点での私のミジンコの飼い方を連続ツイートしましたので、興味のある方はどうぞ〜。

大食漢ホロフリア

ホロフリアは肉食性なんですが、その豪快な食べっぷりが分かるちょっとした事件がありました。

プレパラートにいつもより水を少なめにマウントしたことで、うっかりカイアシさん(ソコミジンコ)を1匹潰してしまい…orz
すると側にいたホロフリアが、すごい勢いで流れ出た組織を吸い込み始め、なんと数分でまん丸に。

いやもうそれ以上は無理でしょー。

Holophrya

ちなみに、食事開始直前の姿がこちら。

Holophrya

ホロフリア(Holophrya teres ?)

少し前にゴニウムだらけだったサンプルで、今度はこのひとたちが殖えていました。
プロロドン?それともホロフリア?
ここは彼らに人気のスポットなんでしょうか。

彼ら、以下のページ*の写真によく似ているのですが、いろいろと調べてみたら、この種は以前Prorodon teresとして知られていたが分類が変わってHolophrya teresになった…という経緯のようです。
動画のものが同じ種かは分かりませんが、とりあえずホロフリアHolophryaということにしておきます。
Holophrya teres (plingfactory.de)

参考:Holophrya teres (Prorodon teres) - YouTube

ハナビワムシ&ミドゾウさん

ハナビワムシCollothecaとミドリゾウリムシが接近遭遇。
近づきすぎてお互いびっくり。
それでも寄っていくミドゾウさん。お互い、意識しているのかいないのか。
あっ…そっちは…危ないかも…
またも近づきすぎてお互いびっくり。なのにまた定位置にもどる…

ウロトリカ

こちらは、恐らくウロトリカUrotricha
繊毛の波打つ動きがよく見えます。また見えづらいですが、後部には長い繊毛が尾を引いています。
ゆっくり旋回するように泳ぐことが多いですが、時に突然高速で移動します。
動画の最後、泳ぎ去った後に小型の繊毛虫が残りますが、これもウロトリカではないかと思います。

キロドントプシス

恐らく、キロドントプシスChilodontopsisではないかと思います。
このひとたちも、管状の口部=梁器(簗器とも書く)を持っています。
その梁器を前に突き出すようにして、美味しいものを探しているもよう。

吸管虫?→Sphaerophryaかも?

もしかしてこの丸いやつは、吸管虫の仲間かな?
他の繊毛虫を引き寄せて、栄養分を吸っているように見えます。
捕まった方は、生きてるけど動けなくなっているようでした。

吸管虫?1
吸管虫?2
吸管虫?3

【追記】
吸管虫も繊毛虫なのですが、触手を伸ばして他の繊毛虫を捕食します。
上のものは原生生物情報サーバのスファエロフリアの写真によく似ています。

トゲワムシ

トゲワムシ属Notholcaの1種のもよう。
以前アップしたシリキレシマワムシに似ているのですが、ちょっと寸詰まり。
このひとはどういうわけか、前進はせずひたすらバックか回転…という動き方でした。
そういう種類なのか個体の問題なのかは不明。

Notholca 1
Notholca 2
Notholca 3

のれそれ?ロクソフィルム【動画追加】

これを見ると土佐人は全員「のれそれ」を思い浮かべてしまうと言われている(←嘘)ロクソフィルムの大型種、Loxophyllum meleagris
12月に見たやつより大きいです。40x対物では全体が入りません。
周りでミジンコさんたちがワタワタしてます。

*ちなみに「のれそれ」はこういうモノです。

【追記】
この「のれそれ」、対物40x(400倍)で見るとこんな感じ。
(ミジンコさんもこんにちは)

変なかたちのひと@分裂

最初に見た時は、「はあぁ?変なかたち。誰だきみ〜」という感じで。
(↓その時の姿)

…アンコウ?

…しばらく見ていて、だんだんくびれが出てきて、やっと「あ、分裂中なのか!」と分かりました。
(正体は分からず)
同じサンプルにたくさんいるミドリゾウリムシが、時々寄ってきます。
分裂完了までを、暗視野でどうぞ〜

で結局、同じサンプルで見かけるこのひと↓の分裂だったのでは?と思っているのですが、どうでしょうね〜。
尾部には、明瞭な棘毛は見当たりません。
体は柔らかく、割と変形します。
恐らくアンフィシエラ目の誰かではないかと思いますが、詳しくは分かりません。

繋がってる〜?ストロビリディウム

こちらは恐らく、ストロビリディウムStrobilidium

なんだか後ろが糸で繋がってるかのような動きですが、以下のページには、ストロビリディウムが細胞後端から細い糸を出して何かに付着し回転運動することがあると書かれています。
ストロビリディウム あるいは ストロンビディウム

動画では糸は確認できませんが、実際のところどうなんでしょうか。

ビコソエカ→食べられちゃった!

冒頭、まるで防波堤から竿を出している釣り人の列みたい。
多分、ビコソエカBicosoecaじゃないかな(12月の正体不明さんもそうかも)。
後鞭毛で殻に付き、長い鞭毛を伸ばして細菌などを食べるそう。
びっくりすると、前鞭毛をクルクル巻いて引っ込めます。

しばらく見ていたら、なんと衝撃の結末。
ワムシがやって来て、大多数のひとが食べられてしまいました!うわぁ〜〜
ということで動画どうぞー

カンパネラ

広義のツリガネムシの仲間ですが、普通に見かける奴と違い、柄が収縮しないカンパネラ属Campanellaの模様。
群体性ですが、この日はお一人さん多し。動画終盤は、一人でどんどん泳いで行ってしまうカンパネラ。カバーガラスの外に出てしまいました。

リバース・ナベカムリ

有殻アメーバのナベカムリArcellaって、殻はしょっちゅう見かけますが、動いてる奴は意外と見ませんねー。
この時は珍しく動いていて、なんとひっくり返りました。
(横から見るとレンズみたいな形をしてるのが分かります)
動きがゆっくりなので、8倍速でどうぞ〜

いい子いい子@分裂

共生藻を持つ緑の繊毛虫さんの分裂。見つけてから分裂完了まで30分ちょい。
気になるのか?なんだかお隣さんが頻繁にちょっかいを出しに来る…

手品みたいにスルっ!と離れた後、一方がもう一方を「いい子いい子」してた(^^)

表面張力トラップ!

ありゃ(^^;)
気づいたら、とあるサンプルのミジンコたちが多数、表面張力トラップに捕まってました…
こうなると、自力では潜れません。
酸欠のため赤くなっている個体も(^^;)

プラ容器の蓋をして軽〜く揺すり、元に戻しました〜 ふう。
(手持ちコリメート法撮影のため、ブレブレですみません)

最強生物?クマムシさん

あ、あなたはー!もしやあの有名な最強生物クマムシさん!
初めて見ましたー!

…でも「クマムシトリビア総集編」によれば、池に住むクマムシには乾燥耐性が無く、環境の変化に弱いそうで、最強からは程遠いらしいです(^^;)

動画の最後の部分は、デトリタスに頭を突っ込みまくる様子を暗視野で撮影。