「不等毛類・珪藻」の最近の記事

エンキオネマ・チューブ

池サンプルより、長〜く連なった珪藻を発見。

珪藻群体

粘液質の管(多糖類でできている)に入った群体で、おそらくエンキオネマ(ハラミクチビルケイソウ)属Encyonemaではないでしょうか。

その横っちょに、ミドリムシがくっついてました(^^)
珪藻単体の形はキンベラさんに似てますね(実際、以前はCymbella属に含められていたそうです)。

参考:
珪藻の生活形(珪藻の世界)
エンキオネマ属(霞ヶ浦のプロチスタ)
MWS 本日の画像(2014年2月14日の記事参照)

小容器のヌシ(フトオさん?バキさん?)

小容器の一つは今こんな感じ。
主は、フトオケブカミジンコIlyocryptus
ひょこひょこした動きで、泳ぎはへたっぴ。たいてい土の間でもぞもぞしてます。
(オカメさんちに居候だったはずが、気づいたらフトオさんちになってました)

しかしよく見ると…もしや主は大増殖中のバキラリアBacillariaの方?
(輝く細いものがたくさん動いてるの、見えますかー)

こちら住人のおひとり、フトオケブカミジンコさん。背中に子が。
バキラリアやらナベカムリやら、色々くっつけてる〜(ワムシさんも)

こちらも住人の皆さん。
珪藻にユレモ、緑色のはヒビミドロの仲間?
バキラリア(クサリケイソウ)がバッキバキに伸び縮みしてます。

長いシヌラ

シヌラSynuraの群体は丸いという印象があったんですが。これはずいぶん長いですね〜。
調べてみると、こういう長い群体をつくる種類もいるようです(Synura spinosaなど)。

見つけた時は全長一体になって泳いでいましたが、だんだん捻れる感じになり、やがて数個ずつの群体に別れました。

しかし当たり前ですが、それぞれの細胞はマルロモナスに良く似てますね。

参考:
シヌラ属の1種 Synura sp.
シヌラ属 Synura(原生生物情報サーバ)
Synura spinosa Korshikov 1929 (plingfactory.de)
Synurales (Penard Labs)

柄付きカビヒゲムシ

これは、柄に付いている状態のカビヒゲムシAnthophysaの群体。
柄から離れて泳いでいるカビヒゲムシもよく見かけます)

鞭毛は長短2本。黄金色藻の仲間ですが葉緑体はなく、細菌などを捕食します。
柄が黄色くなっているのは、鉄などの沈着による着色らしい(元々は無色)。

参考:アントフィサ属(霞ヶ浦のプロチスタ)

ヒドロセラたくさん

いつもの池では珪藻ヒドロセラHydroseraは珍しくないようで、観察中にしばしば見かけます。
(季節にもよるのかな?最近特によく見る気がする)

星形にみえるのが殻面(正面、お弁当箱で言うと蓋)。横から見ると四角く見えます。

ヒドロセラだらけ

オビケイソウ

多分、オビケイソウFragilariaの仲間。
よく見かけるけど、ただ単純に綺麗。私にはジュエリーにしか見えん。

オビケイソウ

【余談】
たまたま発見。これはいい、とっても分かりやすい。
私ぐらいのレベルにはありがたい、たいへん参考になるページ。
顕微鏡という光学システム - やしお

こちらも同感。
「顕微鏡という装置」みたいな新書ほしい - やしお

マルロモナス

こちらは不等毛類・黄金色藻の一種、マルロモナスMallomonas(ミノヒゲムシ)。
ガラス質の鱗片と棘で表面が覆われていて、長い鞭毛を使って泳ぎます。
冬が旬なのだそうです(野菜かっ!)

ちょっと宝石のペリドットを思わせる色合いですね(^^)

不等毛類というのは、元々は別の生物だったのが、進化の途中で藻類を細胞内に取り入れて藻類の仲間になった、という特徴があるのだそうです。
珪藻やコンブなどもこの仲間だそう。
面白いですね〜。

このあたりのお話に興味のある方は、こちらをどうぞ:
色素体/葉緑体の成立と多様性

カビヒゲムシ

こちらは、カビヒゲムシAnthophysaの群体が柄から離れて遊泳しているところと思われます。
それぞれの個体の先で鞭毛がピロピロしているのが見えます。

もともと葉緑体を持っていたのが退化して光合成能力を失い、細菌を食べて生きているのだそう。

見つけてから3分以上遊泳していましたが、だんだん落ち着いて、やがて「解散!」とばかりにバラバラになりました。
(この後どうするんだろう?)

3→2→1

ヒドロセラにツリガネムシがついていたので、おお珍しい眺め〜と撮り始めたところに、いきなりハルテリアが乱入。
あわわ、誰を撮れば?となったところでツーショットに 笑

3_stars
2_stars
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Ships

ドック入りした大型船の側を多数の小型船が行き交う…といった風情の、美しい眺め。
珪藻の内部を動いているのは油滴でしょうか。
(右下ロゴの上にコスルニアが友情出演)

珪藻プレパラート(PSG-01)

ミクロワールドサービスより購入の珪藻プレパラートPSG-01を、暗視野にて。
S字型のプレウロシグマが素敵!
YS100LEDでの撮影です(遮光板は自作、中央の黒丸の大きさは2cmちょうど)。
暗視野では干渉色が出て、とても綺麗。まるで天体望遠鏡で銀河を見ているようです。
http://micro.sakura.ne.jp/mws/

psg01 1
psg01 2
psg01 3
psg01 4

池の住人たち

池にいた、イカダモ、ミドリゾウリムシ、タルガタゾウリムシ。

イカダモ
ミドリゾウリムシ
タルガタゾウリムシ

ヒドロセラ(Hydrosera)。
和名は、カサネサンカクヅツケイソウ(長い)

ヒドロセラ(表面にピント)
ヒドロセラ(内部にピント)

クチビルケイソウ&ハダナミケイソウ

近くまで行ったので、高知大にある池から30mlほど水をいただいてきました。
(初の自宅敷地外サンプルだ〜)
こちらは、綺麗なクチビルケイソウ(Cymbella)。
冒頭で纏わりついてるのはユープロテスかな?
(MT-40で撮影)

同じサンプルより。こちらはハダナミケイソウのようです。
デトリタス(有機物)をなめるように、ゆっくりと上下に動いていました。

その1
その2
その3

珪藻

今までの顕微鏡で、もう少し綺麗な像が見たいな〜と思っていた筆頭が珪藻。
こちらは今日たまたま見かけたものですが、なかなか良い感じ!
ガラス質の殻の美しさが感じられます[使用顕微鏡:MT-40]