美しい放散虫たち(2巡目)10-12
美しい放散虫たち(2巡目)10-12
コケムシとラッパムシが仲良く並んで営業中。
ノープリウス幼生やフロントニア?の姿も見えます。
(実体顕微鏡Zeiss Stemi 305で撮影)
この正体不明さん、不思議な形と動きです。
小さい上にひたすら動き回るので、撮影困難(^^;
帽子?カップ?…から出た、長い鞭毛が見えます。
ユーグレナ藻の仲間でしょうかね〜?
こちらは、ヒスチオバランチウムHistiobalantiumの模様。
全体に、短い繊毛が密に、長い繊毛がまばらに生えています。
これ既視感…そうだ、付けまつ毛に似ている(^^)
細胞中心に大きな口が開いており、プレウロネマに似た繊毛列の膜があります。
動画後半は、前半と同じ細胞を別角度からみたところ。
下の画像は、動画から切り出しトーン補正したもの。
長短2種類の繊毛があるのが分かります。
美しい放散虫たち(2巡目)7-9
カドマルネコワムシPlatyias quadricornisを、腹側から見た動画です。
以前観察した個体よりも、足の付け根両脇にある突起がはっきりしてますね。
後半、足を折り曲げたまま頭を出し入れしているので、殻の形がよく分かります。
2匹の子を背負った、タマミジンコさん。
子どもはだいぶ成長している様子。
子どもたちの頭の側で、お母さんの心臓が動いています。
子どもを拡大して見ると、目をたえず動かしていますね〜。
そして時折、体をもぞもぞ。
(10日ほど前に撮影したもの。その後、無事に生まれたかな〜?)
久々の池サンプルに、長卵型の繊毛虫が複数いました。
大きさは200µm弱。
フロントニアFrontoniaのようです。
前方に縦長の口、中央に収縮胞が一つ。
収縮胞から放射状に伸びた水管や、中央に排水孔も見えます。
表層には、トリコシストと呼ばれる紡錘型の射出装置がびっしり(動画後半)。
刺激を受けると、中身が槍のように発射されます(防御のためと言われる)。
最後に引っかき傷のようなのが写ってますが、これは刺激によるトリコシストの発射痕でしょう。
で、近くにいた細胞をいくつか見たのですが、姿がそっくりなのに、収縮胞の数が異なるものがいました。
1個、2個、5個、そして6個。
↓ここにいた3細胞のうち、2つは収縮胞が1個でしたが、もう1つは収縮胞が5つありました(動画後半)。
これは、同じ種での変異なのか、それとも別種あるいは別属なのか、よくわかりません。
(『淡水微生物図鑑』を見る限りでは、フロントニアの収縮胞は1〜2個のよう)
↓そしてこちらは、6つの収縮胞が見える細胞。
ガラスに擦れた刺激で、トリコシストの発射が起きている様子がはっきり見えます。
(動画前後半とも同じ細胞です)
マルサヤワムシ属の一種のようです。Floscularia ringensでしょうか。
丸い粒を丁寧に積み上げた鞘に隠れていて、すぐに引っ込んでしまいます。
なんとか、控えめに回しているところを撮らせてもらいました(このあと機嫌を損ねたのか、鞘から出てこなくなってしまった)。
今にもスポンジから上陸しそうな勢いで触角振ってましたが、諦めたもよう。
(水槽消灯後なので暗めですんません)