1月2日、「mScopePal」のバージョン2.0を提出しました。審査に通り次第、配信されます。 →リリースされました。
iPhone / iPod touch 上で動作します。要 iOS 12.0以上。バックカメラのみサポートしています。
★顕微鏡撮影グレンデルさんのサイトにて【スマホ撮影でここまでできる!】と題し、私のブログ「エビ水槽のチビたん」とmScopePalをご紹介いただきました!★
ありがとうございますm(__)m
*私がこれまでに撮影した顕微鏡写真/動画は、ブログ「エビ水槽のチビたん」にてご覧いただけます。最近の画像はすべてmScopePalを使って撮影しています。
App Store上のスクリーンショットも、実際にmScopePalを使って撮影したものです。
mScopePal v2.0: ENGLISH Description
App Storeの説明文:
mScopePalは、顕微鏡撮影に特化したカメラアプリです。
ホワイトバランス(色)や露出(明るさ)の調整が簡単にでき、ズームもデバイスの最大倍率までOK。
フォーカスはマニュアルなので、顕微鏡のピントとバッティングしません。
(市販のアダプターなどでiPhone/iPod touchを顕微鏡に取り付けてご利用ください)
このバージョンの最新情報
- 撮影モードやMWB/MF値が記憶できるようになりました。
- ホワイトバランス調整で、デバイスの向きに関わらず座標/スライダーが共に利用できるようになりました。
- ステップ調整機能(WB / EV / MF / UIカラー)
- プリセット登録機能(WB / MF / UIカラー)
- 指定したフォーマットで撮影できない不具合を修正しました。
- iOS 13でリモートシャッターが機能しない不具合を修正しました。
v2.0より、アプリ終了時に撮影モードとMWB/MF値が保存されます。次回は同じ撮影モードで起動し、MWB(マニュアルホワイトバランス)の場合は値が復元されます。MF(マニュアルフォーカス)値も復元されます。
またステップ調整・プリセット登録など、スライダー周りの機能を強化しました。
ホワイトバランスと露出の設定画面が別れたため、「ライティング設定」画面はなくなり、「リセットボタン」も廃止しました。
*露出オート、EV:0、AWBで前バージョンまでの「リセット」状態となります。
なお、回転ロックの挙動も一部変更していますのでご注意ください。
UIや機能を一新していますので、改めて全体の使い方を説明します。
初めての方へ:iPhoneが顕微鏡になるアプリではありません。iPhoneを顕微鏡に取り付けて撮影するためのアプリです。また、顕微鏡側のピントを生かすため、オートフォーカス機能はありません。
*典型的なシチュエーションでの色調補正操作を解説した「mScopePalでスマホ顕微鏡撮影を楽しもう!」もぜひご覧ください。
*アプリのご利用前にmScopePalのプライバシーポリシーをご一読ください。
A: ホワイトバランス(WB)設定
1. WBモード
オート(AWB)とマニュアル(MWB)の2モードが利用可能です。
2. MWB調整
MWBモードでは、スライダーと座標でホワイトバランス調整が可能です。
色温度と色合いのスライダーでは通常の操作のほか、ステップ調整/プリセット登録が利用できます。
座標では、横軸を色温度、縦軸を色合いとして、WBを表示します。
MWBモードでは色温度と色合いを指一本で直感的に操作できます。MWBに切り替えると軸の交点に丸いポインターが出ますので、画面の色合いを見ながらドラッグしてください。
*色温度では青〜黄色を、色合い(ティント・色偏差とも言います)では緑〜マゼンタの色味を調整します。
3. グレーロック
デジタルカメラでは色を正確に撮りたい時にグレーカードを使いますが、グレーロックはそれに当たる機能です。 照明に色被りがある場合や、プレパラートの封入材に色がある時などに有効です。
明視野で視界内に被写体を含まない(照明光のみの)状態にして、グレーボタンを押してください。 自動的に適切なWBに調整されます(AWBの場合はMWBに移行します)。
厳密には、対物レンズを変えるごとに調整し直すのが良いのですが、頻繁にレンズを変える場合はメインの対物レンズで合わせておくだけでも色の正確性を改善できます。
B: 露出設定
1. 露出モード
露出はオートとカスタムの2モードが利用可能です。
2. EV(露出補正)
露出モードに関わらず使用できます。
明視野観察では0かプラス側、暗視野ではマイナス側に振るのが基本です。特に暗視野の時はEVを下げることでノイズを減らす効果もあります(顕微鏡の照度を少し上げておくと良い)。
スライダーでは通常の操作のほか、ステップ調整が利用でき、左端のラベルをロングプレス(長押し)すると、デフォルト値の0に戻ります。
*EVスライダーではプリセット登録はできません。
3. 露光時間、ISO
露光時間とISOは、露出モードがカスタムの時のみ使用できます。
代表的な使用シーンとしては、暗視野での静物写真撮影が考えられます。オートでは画面が暗くなるとどうしてもISOが上がってしまい、ノイズが多く出ます。このような時にはISOを下げ、露光時間を少し伸ばして必要な明るさを確保するようにすると、ノイズの少ない写真が撮れます。
ただし、強制的に露光時間を長くすると、カメラの反応は鈍くなります。モニターへの画像反映が遅くなり、動画を撮るとカクカクになりますので、静物写真のみに推奨の方法です。
C: フォーカス / その他設定
1. MF
初期値は最遠側1.0です。顕微鏡撮影であればこの状態での使用をお勧めしますが、状況に応じて調整可能です。
スライダーでは通常の操作のほか、ステップ調整/プリセット登録が利用できます。
2. UIカラー
設定画面のUIのカラーは濃いピンク(0.9)が初期値ですが、見辛い場合は変更できます。
スライダーでは通常の操作のほか、ステップ調整/プリセット登録が利用できます。
3. 回転ロック(一部変更点あり)
回転ロックを使うと、デバイスが縦向きの状態でも、横向きでミラーリング出力したり、画像を横向きに保存したりできます(縦横逆も可)。
*この機能を使用しない場合は、スイッチOFFで無効化できます。
操作方法:設定画面が出ていない状態で、デバイスをロックしたい向きにし画面をダブルタップします(確認ダイアログあり)。ロックがかかると[+]アイコンの側にカギアイコンが表示されます。
解除するには、デバイスをロックした向きに戻し、ダブルタップします(確認ダイアログは出ません)。
*誤動作防止のため、ロックした向きからでないと解除できないようになっています。
回転ロックはアプリを閉じて30秒経過すると、自動解除されます。
【注意】回転ロックは、デバイスが平らに置かれた状態ではロックも解除もできません。必ず縦向きか横向き(短辺か長辺の一方が上になる状態)で操作を行ってください。
*ロック中の保存画像の向きについて:デフォルトでは、回転ロックしても撮影画像はデバイスの向きに応じて保存されますが、設定を変更すると、ロック中の向きで画像保存することができます。
(横向きでロックするとデバイスが縦向きでも横画像として保存できる)
「フォーカス / その他の設定」画面で「回転ロック」の「保存画像の向きに適用」にチェックを入れてください。
*この設定はアプリの終了後も保存されます。ただし回転ロックを無効化するとリセットされます。
4. フォーマット
HEIF/HEVCフォーマットが利用できる機種で表示され、画像の保存フォーマットを指定できます。
デフォルト値は、HEIF/HEVCです。iOS標準のカメラアプリの「高効率」に相当します(同等の画質でファイルサイズがかなり小さくなります)。
「互換性優先」に変更したい場合は、JPEG/H.264を選択してください。
*ファイル名について:写真のファイル名は、標準のカメラアプリ同様「IMG_xxxx.HEIC (.JPG)」となります。動画の場合は、年(2桁)+月+日_時間.分.秒.MOVという形式になります(例えば2018年12月9日の13時25分8秒に撮影開始した動画は「181209_13.25.08.MOV」となります)。
new!ステップ調整機能
一部のスライダーでは、ハンドル左右いずれかのバー部分に指を置き、上向き/下向きにフリック(素早く払う)操作を行うことで、一定の刻み(ステップ)幅で数値を増減できます。
利用できるスライダーとステップ幅は以下の通りです。
- 色温度: 100
- 色合い: 5
- EV: 0.25
- MF: 0.1
- UIカラー: 0.1
new!プリセット登録・呼び出し機能
一部のスライダーには、後で呼び出したい値(プリセット)を一つ登録することができます。
スライダー右側のラベル上でロングプレス(長押し)すると現在の値を登録、左側のラベル上でロングプレスすると値の呼び出し(セット)となります。
(登録・呼び出し共に確認ダイアログが出ます)
利用可能なスライダー:
*EVはデフォルト値(0)の呼び出しのみで、プリセット登録はできません。
D. 撮影ボタン(メインシャッター/サブシャッター)
動画モードの時は、メインシャッターの他に写真撮影用のサブシャッターが表示されます。
E. 撮影モード
タップで撮影モードチェンジ。写真モードの時はスチルカメラ、動画モードの時はムービーカメラアイコンに変わります。
ズームについて
ピンチジェスチャー(画面上の2本指の幅を広げる/縮める)によるズームをサポートしています。
デバイスの最大倍率まで拡大可能ですので、ピント合わせやトリミングに便利です(拡大しすぎると撮影画像が荒くなりますのでご注意ください)。
各種設定画面を出したままでもズームできます。
リモートシャッター
イヤフォンの中央ボタンで、メインシャッターを操作できます。
*Apple製のイヤフォンにて動作確認済み。他社製の場合は機能しない可能性があります。
*iOS標準のカメラとは異なり、ボリュームボタンでの操作はできません。