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新旧純正35mm夢の競演:リバース接写編

ヘリコイド接写リングの取説には、
リバースアダプター使用のススメ的な文言があって、
(高倍率撮影時にレンズを逆向きにするとピント性能が低下しにくい、等々)
リバースアダプター使用時の倍率表が併記されています。
それによると、例えば35mmレンズを使ったリバース接写では、
等倍を大きく越えて約2倍の拡大倍率で撮影が可能です。

…そりゃ〜、やるっきゃない!(笑)
なにせ、純正35mmの新旧スタア(☆レンズじゃないよ)が手元に届いたばかりなのです。
ご覧あれ、後玉も顕なる晴れ姿を!

写真:FA 35mm F2 AL vs. Super-Takumar 35mm F3.5(共にリバース取り付け時の雄姿)
PENTAX Optio X / 美術館モード

# いきなりこういう姿でデビューさせる私ってば鬼ですか?(笑)


さ、まずはFA 35mmからお手並み拝見。

写真:ワイルドストロベリーの花芯
PENTAX *ist DS / FA 35mm F2 AL / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

これは苺の花芯です。
苺の朝露」で見ていただいた花に似てますが、
あちらが通常の果実採取用の品種なのに対し、
こちらはワイルドストロベリーのため、花のサイズは2/3程度と小振りです。
にもかかわらず、倍率が高いため「苺の朝露」よりも花芯がかなり大きく写っています。

屋外にてもう一枚。
すけるさんの記事にもありました「カスマグサ」です。

写真:日なたのカスマグサ
PENTAX *ist DS / FA 35mm F2 AL / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

花のサイズは5〜6mmといったところですか。
この倍率になりますと、風のある屋外での撮影はだんだん厳しくなってきますね。

では室内に戻って、マーガレットです。

写真:マーガレットの花芯
PENTAX *ist DS / FA 35mm F2 AL / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

ま〜がれっと 2」ではまだ花芯の感じがありましたが、
ここまで拡大すると、卵の黄身のせ・弾けマカロニ?みたいな風情で…(笑)
なにやら正体不明・不可思議な世界になってきます。

お口直しに、カスマグサ室内バージョンをどうぞ。
これは、普通に綺麗かなと思います。

写真:室内のカスマグサ
PENTAX *ist DS / FA 35mm F2 AL / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

続きまして、Super-Takumar 35mm F3.5の登場です。
私にとっては初めてのねじ式(M42マウント)レンズになります(*^^*)

可憐なオランダミミナグサ(ハコベに似ているが花弁の切れ込みが浅く節間が長い)を撮ってみましょう。

写真:オランダミミナグサ
PENTAX *ist DS / Super-Takumar 35mm F3.5 / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

可憐なハズが、花が閉じていると、毛深い萼しか目に入りません。
歯ブラシの「毛先が球!」ってやつにしか見えません(笑)

…ならばホトケノザでは。

写真:ホトケノザの花(上半分)
PENTAX *ist DS / Super-Takumar 35mm F3.5 / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

小林克也のヘアスタイルかと思いました。
いや、もっと硬いですね。ハードジェルで固めているパンクな人といいますか。
ついに、この花の全体を画面に収めることが不可能な倍率まで来ましたね。
続けてもう一枚。

写真:ホトケノザの天頂部分
PENTAX *ist DS / Super-Takumar 35mm F3.5 / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

タラバガニでもレギオンでもありません。
ホトケノザの天頂部分です。
なのにとっても甲殻類っぽいです。

最後に柔らかく。

写真:ミニバラ(ヘリオス)の萼
PENTAX *ist DS / Super-Takumar 35mm F3.5 / Reverse Adapter K 49mm / Helicoid Extension Tube K

…柔らかそうですが、萼の毛はやっぱり多いですね(笑)
ミニバラ「ヘリオス」の開きかけたつぼみです。色が綺麗に出ています。

いかがでしたか、新旧35mmレンズのリバース接写競演。
FA 35mmはいろいろな方の写真を拝見して、以前から憧れていたレンズです。
またタクマーは今回偶然、縁があって入手でき、このような企画が実現しました。

たまたま、タクマーにばかり毛深い被写体が行ってしまいましたが(笑)
毛の精細感を予想以上に表現してくれたので、おぬし、やるな〜という感じです。
なんだかねじ式って楽しいですね(今回はねじ使ってないですけどね)。

次からは両レンズでじっくりと、逆向きでなく普通に撮っていこうと思います。
(たまにはリバースもね!)

マクロ村琢磨倶楽部にTBします。

投稿者 禁魚 : 2005年4月16日 16:06 [ FA 35mm, PENTAX *ist DS, Super-Takumar 35mm, 接写リング ]

コメント(9)

面白いレンズの比較記事をありがとうございました。
流石にリバースするとすごいですね。古いレンズでも
まだ十分に活用できそうですね。

新旧レンズの比較ありがとうございました。
古いレンズもまったく見劣りしませんね。
それにしてもリバース+ヘリコイド接写リング
すごい倍率ですね。

禁魚 :

>うなむさま
厳密な比較にはなっていませんけど、
ちょっと面白いでしょう?^^
琢磨、全然負けていませんよね。

nomad :

># いきなりこういう姿でデビューさせる私ってば鬼ですか?(笑)

素敵(*´д`*)と思ってしまうわたしも同類♪

おもしろい、おもしろいです、レンズ比較レポ!
わたしもさっそくリバースアダプターを買わなくては(笑)
ところで、禁魚さん、FA 35mm F2 ALを購入されたんですね。いいなぁ。
わたしも欲しくて狙ってるんですが、同じ35mmの怪獣さんもすごく魅力的で・・・。
ヘリコイド接写リングとリバースアダプターなしでのレンズレポも期待しておりまする~。

禁魚 :

>nomadさま
素敵(*´д`*)と思っていただけましたか?(笑)
うれすぃです★☆.。:*・゚
リバースアダプターは買いですよ〜o(^-^)o
FA 35mmは今月1日に注文して、2週間ほどの納期でした。
やはり人気が高いのでしょうね。
琢磨はその後たまたま買えたんですが、2本の35mmを手にしたら
こういうのも楽しいかな、と思いまして(^^)
普通に撮った写真も近いうちにアップしますね!

おー、リバースアダプタ、興味しんしんです。
等倍マクロよりさらにおおきく・・・
そうなるともう別世界ですね。
わたしも先日*istDsを導入いたしまして、これまでスクリューだけだったレンズ群にこれからKのレンズが加わることになりそうです。
もちろん第1候補はFA35mmF2ALでございます。
そんなわけで興味深く読ませていただきました。
M42レンズもなかなかいいですよね。
タクマーなどやっすいのであっというまに一通りの焦点距離はそろってしまいますし。

禁魚 :

>Yoshiakiさま
ついに*ist DS導入、おめでとうございます!
KレンズもM42レンズも行けちゃいますから、ぜひ存分にお楽しみくださいませ(^^)
機会があればリバースも♪
私はこれが初めてのM42レンズですが、今後縁があればもっと増やしていきたいです。
Yoshiakiさんの新レンズ作品も楽しみにしていますね。

uk51 :

DS初心者なのですがこちらのページにたどり着きました(^^;)
よろしくお願いします~。
手持ちのレンズがFA35mmF2ALなので、作例を拝見してまわっております。きれいですねー。
しかしリバースアダプター…面白そうですねぇ。
正攻法でマクロレンズを手に入れる前に、先にリバースアダプターを手に入れていそうな自分が恐いです(笑)

禁魚 :

>uk51さま
こんにちは、ようこそいらっしゃいませ!
私もDS買ってまだ半年くらいです。
リバースアダプターは面白いですよ。学術写真みたいなカッチリ系も撮れますし、思いっきり独特のボケ味を効かせたイメージ路線も楽しいと思います。
ぜひ楽しんでみてくださいませ☆


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